私自身結婚もしたことがなく、子どももいないためあまりピンとこない。しかし周囲では既に結婚しており、子どもを持っている人も多くおり、子育ての難しさといった所を語る方々もいる。どのようにして子どもを育てるかはおそらく永遠の課題と言えるのか知れないが、本書はその中でも地頭ややる気を育てる子育てはどうしたら良いかを説いている。
第一部「好奇心が湧き出る泉をつくる」
第1章「「不思議」は学ぶ意欲の源泉」
好奇心を生み出すことは大事なことであるが、度が過ぎてしまうと、イタズラに発展してしまい、周囲の人に怒られることがある。ちなみにこれは私の子どもの頃の話である。子どもの頃だとありとあらゆるものが新鮮に思えてきて、そのことからイタズラをしたくなると言ったことがあるのだという。
第2章「学ぶ意欲の基礎になる「自己肯定感」」
学ぶ意欲を見せるためにはどうしたら良いか、それは親の見方も変えていくことも大切である。新しいものに目を光らせるばかりが子どもではなく、何もかも無関心な子どももいれば、臆病な子どももいる。様々な性格の子どもたちに対し、どのようにして意欲をツケさせること、そして夢に導くために「自己肯定感」を持たせるかを取り上げている。
第二部「 意欲はどう育てる?」
第3章「ほめる・叱る・そそのかす・楽しむ」
子どもに対してほめる・叱ると言ったことはよくある話である。しかし、やり方一つで子どもの育て方、子ども自身も大きく変わってくるのだから、細心の注意を払うほかないのだが、どのようにして注意を払いながら行っていけば良いかを列挙している。
第4章「やる気を損なう注意点」
言葉は一言で言えば何てことはないかも知れないのだが、受け取る相手側から見ると、それだけでやる気を損なうようなことにもなりかねない。そのためどのようにして子どもにやる気を持たせるのか、良いところとやってはいけないところを紹介している。
第5章「意欲を引き出すコツ」
意欲をどのようにして引き出すか、親としてどのように行っていくかも重要な要素の一つである。本章では考え方も含めて取り上げている。
第三部「やわらかくしなやかな地頭を育む」
第6章「具体的な教え方」
地頭を育てることはどうしたら良いか、実際の勉強の中でわからないこと、理解できないこと、さらにはやる気を失うことも起こりうるかもしれない。躓いたり、間違えたりしても一つのチャレンジとして教えていくことが大切である。
第7章「創造性・グリット・見渡す力」
創造性や見渡す力など、必要な力は数多くある。その中で、どのように力をつけていけば良いかを取り上げているのが本章である。
子育てのあり方は人それぞれであることは間違いない。しかしその子育てを通して、様々な道で活躍して羽ばたいていくことは親共通のことである。その「羽ばたく」ための力をつけることは必須なのだが、そのヒントは子育ての中にあり、やり方によって大きく異なっていく。
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