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2021年3月

新型コロナと貧困女子

ちょうど1年ほど前頃から新型コロナウイルスの影響が広がりはじめ、4月になると1回目の緊急事態宣言が発令された。そして現在は2回目の緊急事態宣言の真っ最中であり、終焉を迎えるかどうか微妙な所である。 新型コロナウイルスの影響は様々な業界にて影響を及ぼしている。株価自体は下がっている様子はないものの、実体経済については13年前に起こったリーマン・ショック以上の不況の状況にあり、倒産する企業も少なくない […]

シリーズ「追憶~3.11、あれから10年~」―第3日「灯火~震災の絶望から立ち上がるための、復興の『光』~」

暗いニュースが報じられ続けてきましたが、復旧が行われ、やがて復興への道を進むことになりました。 「6枚の壁新聞 石巻日日新聞・東日本大震災後7日間の記録」にあるように、震災の悲しみの中で被災地では、インフラがことごとく地震や津波によって軒並み不通になり、情報を得ることもままならない状態でした。宮城県石巻市では、地元の「石巻日日新聞」が震災直後7日間、壁掛けで新しいニュースを避難所やコンビニに貼りだ […]

焼餃子

本書の第二部としてある餃子戦争は少し形を変えて今も続いている。それは宇都宮・浜松の戦争である。しかしその戦争はさらに宮崎も加わろうとしている。今は浜松が有利であるが、宇都宮も天下を奪い返さんと攻めており、一方で宮崎も虎視眈々と奪取せんと躍起になっている。 ただしこれは現在ある焼餃子戦争であるが、本書は大きく異なり、今や国民的グルメとなっている「焼餃子」はどのようにして生まれたのか、本書はスケール大 […]

シリーズ「追憶~3.11、あれから10年~」―第2日「絶望~想像を遥かに超えた災害、そして事故~」

3.11は私たちの想像を遙かに上回るほどの災害でした。もちろん日本にも危機管理はありましたが、その危機管理の範疇を凌駕するほどでした。とはいえ、ある程度の危機管理はできたといった声もあります。 もちろん震災における絶望は、地震による津波による被害は甚大で、死者のほとんどは津波にのまれてしまっての溺死でした。 しかし絶望はこれだけではありませんでした。3.11の本震の翌日には福島第一原子力発電所にて […]

タコの知性 その感覚と思考

タコは料理でも多用されるのだが、独特の食感と姿で苦手とする人も少なくない。そう考えると好き嫌いの分かれる生き物とも言える。 しかしタコとひとえに言っても、種類は多様であり、本書で取り上げる沖縄でも実に多種多様であることがよくわかる。そのタコの能力や感覚、さらには社会性に至るまでタコを隅から隅まで調べ尽くした一冊が本書である。 第一章「タコのプロフィール」 まずはタコのプロフィールを調べるために、タ […]

シリーズ「追憶~3.11、あれから10年~」―第1日「2011年3月11日 金曜日 午後2時46分」

今日3月11日で東日本大震災からちょうど10年を迎えます。今日から一週間に分けてこの3.11である「東日本大震災」のことについて語っていこうと思います。 思ってみればあれから10年は本当の意味で「あっという間」でした。もっとも震災の当日は東北地方を中心とした大きな地震でしたが、当時私が仕事をしていた東京でも、最大で震度5強と大きな地震でした。しかもその後には何度も大きな余震が相次ぎ、大きな揺れが起 […]

コーヒーカップの耳 阪神沿線 喫茶店「輪」人情話

私自身喫茶店に行くことが良くあるのだが、たいがいは勉強などを行うためのことが多い。静かな雰囲気でありつつ、ちょっとした喧噪が集中力を生み出してくれる。もちろん色々な人との語らいを耳にする事がある。たいがいはネガティブな話なのだが、中には奇想天外な話もあり、小耳にはさみながら勉強しているため、そういった話が耳に残ってしまうこともしばしばある。 それらも全て喫茶店の楽しさの一つである。「一つ」と表現し […]

認知バイアス 心に潜むふしぎな働き

人の「認知」は不思議なものがあり、注意・思考・決定などに関して様々な「バイアス(負荷)」があるのだという。そのバイアスはどこからきており、認知に対してどのような影響を与えるのか、本書はそのことについて取り上げている。 第1章「注意と記憶のバイアス:チェンジ・ブラインドネスと虚偽の記憶」 「注意」にしても「記憶」にしても、特に五感で感じ取られるものが多くある。しかし錯覚など、五感で誤った認識を持って […]

老人ホーム リアルな暮らし

老人ホームは全国津々浦々に存在しており、なおかつ様々な形態のものが存在する。その老人ホームではどのような現場なのか、本書の著者は長年老人ホームの介護職員として働いており、今は施設の紹介センターのスタッフで働いている。様々な老人ホームの取材と自らの経験を通じて、老人ホームの「リアル」を本書にて映し出している。ただし本書は2019年当時のことであり、新型コロナウイルスが広がりを見せた今は定かではないこ […]

ロマネスクとは何か ――石とぶどうの精神史

「ロマネスク」と言う言葉自体は聞いたことがある方は数多くいるかもしれない。しかし根本的な意味を聞くとわからない方が多いかも知れない。「ロマネスク」とは、 中世、11世紀から12世紀中葉にかけて南フランスをはじめ西ヨーロッパ諸国に行われた建築・彫刻・絵画の様式。ゴシック様式に先だち、教会建築を中心とし、古代ローマやゲルマンの諸要素と共に、東方趣味の影響をも受けている「広辞苑 第七版」より とあり、中 […]