大正時代となると「大正ロマン(浪漫)」と呼ばれる文化事象や思潮があった。日清・日露戦争の戦勝や第一次世界大戦の参加によって、参加によって国そのものが先進国の仲間入りとなりつつあった時代であり、国家的にも「大正デモクラシー」といった民主化の運動が起こり、日本における民主主義の土台がつくられつつあった。その一方で関東大震災といった憂き目もあった。
その大正時代を舞台とした作品は数多く、有名どころでは「サクラ大戦」もあり、ここ最近だと「鬼滅の刃」もある。
本書はその大正時代におけるミステリー作品であり、当時は男爵や華族なるものがあった時代である。その華族に関して疑惑や事件についてを捜査する架空の局ができ、事件の捜査に当たった。その事件は伯爵家の事件の謎を解いていくと、長い歴史を持つ伯爵家の身の毛がよだつほどの「謎」を掘り起こすこととなった。本書のタイトルである「首イラズ」はこの連続殺人事件において、被害者の生首姿で発見するさまを表している。
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