僕の母がルーズソックスを

本書のタイトルだけを見ると「キツい」や「ムリすんな」を連想してしまう。もちろんそれが似合う年齢であればそうは言わないのだが。

本書は主人公の母親が本当に「17歳」(後に「おいおい」という声優ではない)になった所から始まる。別の物語では大の大人が子どもになってしまったという話があるのだが、本書は母親がギャルになってしまったという奇想天外な物語である。

しかしそのギャルになった母親に困惑した息子が、母親の「過去」を探った。女子高生の時代、結婚、出産、そして今といった中で母親が隠していたこととは何か、そして隠していた謎が解き明かしたとき、初めて「家族」とは何かと言うことを知ることとなった。

物語としては、最初は本当の意味で「突飛」といったイメージしか浮かばなかったのだが、ギャルとなった「要因」と、忘れたい「過去」と言ったくらい面が多かったような印象である。しかしその暗い過去を息子も知り、家族で乗り越えようといった気概も本書では見て取れた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました