本書はスマホの奴隷になってから解放されるまでを描いたエッセイである。もっともスマホは当初1996年にノキアによって「電話機能付きPDA端末」として発売されたのが始まりとされていたが、2007年に初代iPhoneが発売された時から始まったのが一般的に通っている。
それから瞬く間に広がりを見せ、今となっては「携帯電話=スマホ」が一般の図式としてある。
しかしながらこの図式が弊害を持ってしまっている。特にLINEなどのSNSがよく使われることにより、歩きながらいじる「歩きスマホ」が出てくるようになり、本書で紹介される「スマホ依存症」なるものも存在した。ちなみに私はと言うとある程度依存はしているのだが、「無いと生きていけない」と言うほどどっぷり浸かっているわけではない。
本書の著者はスマホに出会ってSNSの快楽に溺れてしまい、「無いと生きていけない」ほどにまでなった。そこから脱するために何をしたのか7年間の苦闘が描かれている。もしも本書のように「生きていけない」と言うような人がいたら是非手に取った方が良い。
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