「自己紹介」は色々な所で行われる。仕事・プライベート関わらず、である。自己紹介は自分の全てを紹介するのだから、相手に対しての容姿や声以外での印象のほとんどが決まると言っても過言ではない。紹介の仕方を間違えると、自己紹介が「事故」紹介となってしまい、後に後悔する、今後のことで立ちゆかなくなるといったこともある。
そうならないために、自己紹介については考えておくことが必要になってくる。ではどのように考える必要があるのか、本書はそのことについて取り上げている。
第1章「自己紹介をアップデートする理由」
そもそもなぜ「自己紹介」がより重要なものになり、なおかつアップデートを行っていく必要があるのか、それは働き方もさることながら、終身雇用の崩壊にも影響を及ぼしている。「組織」だけで働く時代が終わり、個人で働く時代に入ってきており、その中で自分の「価値」をどのようにして相手に伝えていくべきかが重要になってくる。
第2章「「期待のマネジメント」が成否を決める」
「自己紹介」と言うと、相手に覚えてもらう、といった事を連想す。しかし本書で伝授する自己紹介は「この人はこのようなことができる」と言うことを知り、なおかつ相手の期待に応えられることを持つことにある。そのことによって、人間関係を構築し、個人で働ける環境を構築していく役割を見出す。
第3章「最強の自己紹介は「未来」を語ること」
「自己紹介」といっても、自分の事を紹介するのが全てではない。相手に対して何が求められ、なおかつ未来としてどのような価値を出しつつ、自分自身の過去・現在・未来をいかにつくり出し、相手からの期待を見出していくかを取り上げている。
第4章「自分を知るための「7つの道具」」
自分を伝えるためには、まず自分を「知る」所から始まる。自分自身を分析し、らしさを見つけ、自分自身の意味をつけていき、アピールを醸成していくことがカギとなる。
第5章「「個の越境」が人生を豊かにする」
「組織」は重要視されるのだが、「個」もフォーカスが当たるようになった。そのためキャリアパスをどうしていくか、そして相手に対しての「摩擦」をどのように作っていくか、そして組織を越えて、期待されることは何かを見出している。
もはや「自己紹介」は自分自身のことだけを紹介する時代は終わった。今までの自分、今の自分、そしてこれからの自分を紹介しつつ、相手に対しての「未来」の価値を見出していき、「いないと困る」ような人にしていく事が必要になる。その形成付けとしての1冊が本書と言える。
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