著者の鈴木様より献本御礼。
経営者はゴマンといる。しかしその経営者の中には社会・経済的な変革をもたらした伝説の経営者と呼ばれる方々もいる。本書は歴代でも伝説を残した経営者たちの姿を「図鑑」にして取り上げている。
第1章「近代産業時代の経営者」
アンドリュー・カーネギー、ジョン・ロックフェラー、渋沢栄一など近代における「産業」を生み出し、時代をつくり出した経営者たちを取り上げている。本章で取り上げている経営者は会社として成長するのではなく、会社を「公器」として社会に大きく関わった側面が根強くある。
第2章「戦後復興期の経営者」
第二次世界大戦や大東亜戦争の終戦後の復興の時に活躍した経営者たちを取り上げている。現在のトヨタの基礎を作った豊田喜一郎をはじめ、ホンダの創業者である本田宗一郎、パナソニックの創業者である松下幸之助などがいる。
第3章「消費拡大時代の経営者」
本章では高度経済成長の時代における経営者を取り上げている。中には経営的な名著も残した人物もいる。一例として本章ではマクドナルド創業者のレイ・クロック、また京セラの創業者で日本航空の会長も務めた稲盛和夫らがいる。
第4章「IT創生期の経営者」
私たちの生活にITの技術が浸透し始めた時というと、その大きな節目となるのがWindows95の発売がある。このWindowsを作ったのはマイクロソフトであり、その創業者にビル・ゲイツがいる。またここ最近でスタンダードとなるiPhoneやiPadなどを生み出したスティーブ・ジョブズも元々はMacintoshをつくり上げ、Apple社を創業した。
第5章「IT流通革新時代の経営者」
ITは流通にも進出し、それを駆使して世界的な企業へと進化させた経営者がいる。本章ではユニクロの会長兼社長の柳井正やアマゾンの共同創業者であるジェフ・ベゾスらがいる。
第6章「情報革命新時代の経営者」
前章でも取り上げられたが本省になるとGAFAの創業者らが名を連ねる。本章ではFacebookやGoogleが取り上げられており、GAFA以外ではYouTubeの創業者もいる。
第7章「ネットワーク新時代の経営者」
アメリカをはじめとした海外の経営者の影響を受け、中国にて成功をした経営者たちが取り上げられている。中国から世界へと進出し、シェアを築いている企業もある。
本書で取り上げる経営者の多くは時代を築いた方々ばかりである。本書を読む中には経営を行っている方々もいるかもしれない。時代を築いた経営者から何を学ぶのか、人それぞれかも知れないが、成功している経営者にはある「共通点」があり、その共通点を見つけられる一冊である。
コメント