一人暮らしをしていると、否が応でも「家事」をしなければならない。炊事・洗濯・掃除など本当の意味で「やってもやっても終わらない」。もっともこの書評を行いながら、家事をやっているため、どっちが「ながら」やっているのかわからなくなる。
それはさておき、一人暮らしであればそれ程でもないにしても、複数人の家族となると、その規模は人数分、さらには住んでいる家の分だけ大きくなる。
この終わらない「家事」をコピーライターの立場で「名前」をつけてみると、多岐にわたっていることに驚いたという。ではどのような家事があり、名付けていったのか、1日の流れと共に見てみよう。
第1章「朝」
朝になると朝ご飯の支度はもちろんのこと、特に昨夜の夕食の時に洗った食器などを乾ききった後に元に戻すようなこと、ゴミ出し、衣類などの洗濯と、料理や水回りの仕事がどうしても多くなる。所要時間ほどではないのだが、工程が多くストレスになるようなこともある。また配偶者、子どもがいる家庭だと起こしたり、子育てをしたりなど枚挙に暇がなくなるほどにある。
第2章「昼」
昼になると落ち着くかと思いきや、朝行った洗濯物の取り込みや昼食、そして家の掃除などがある。家庭によっては昼に洗濯を行い、物干しを行う所も出てくる。その後に冷蔵庫の整理や買い出しなどがある。
第3章「夕」
子どもや配偶者などが家に帰ってくる時間帯になると、忙しなくなる時間でもある。夕食の準備はもちろんのこと、お風呂の準備などもある。
第4章「夜」
夕ご飯を終えると、家事は終盤を迎える。後片付けや再度の掃除、そして就寝準備などやるべきことは多い。それらが全て終わると、忙しい1日が終わり、また新たな忙しい1日が始まる。
「家事」となると「炊事」「洗濯」「掃除」と大きく分けるとあるが、さらに具体的になると、どうでもいいものも「家事」の類いに入ってしまう。本書はどうでもいいものも含めて家事全てを取り上げていくと本当にきりがないのだが、名前を名付けてみると、クスッと笑ってしまうこともあれば、やれやれといった感じも持ってしまうものなどある。
やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。
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