謙虚力 超一流のリーダーになる条件

「謙虚」と言う言葉はわかっていても、実際態度にして表すとなると良く分からないのが現状である。もっともこの言葉を初めて聞いてから何十年も経り、どのような考え・行動を行えば良いかというのはまだ模索中というべきかもしれない。

では超一流で活躍している人はどうか。イメージとしては謙虚とかけ離れて傲慢な態度を持っているように感じる方もいるかもしれないが、実はビックリするくらい謙虚な方々であるという。かくいう私もかつてはパーティーやセミナーに参加していた頃を思い出すと、そのような方々ばかりだった。ではどのように「謙虚」なのか。そしてどう磨けば良いのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「いつも、最後に勝つのは“謙虚”な者」

「謙虚」が勝利するという言葉の中で、最も有名な文献として「項羽と劉邦」がある。数多くの翻訳はもちろんのこと、マンガにまでなったほどであるが、なぜ「項羽と劉邦」のくだりで「謙虚」と言う言葉がつながるのか、他にも歴史上の人物での「謙虚」エピソードを取り上げている。

第2章「人望を得て成功するカギ「謙虚力」とは?」

「謙虚」と言う言葉を辞書で引いてみると、

ひかえめですなおなこと。謙遜。「広辞苑 第七版」より

とある。「ひかえめ」というと、何でも一歩下がるような事を指してしまいがちだが、実はそうではない。前へ出るときは出て、引くときは引く、そのバランスなどが備わっていることが挙げられる。

第3章「“謙虚”なリーダーシップを身につける極意」

「謙虚」なリーダーはどのようなリーダーなのか。もちろんリーダーシップと言うだけあって、率先する立場でありつつ、他人の意見を聞くといったものがある。他にもここ最近話題となっている「自己肯定感」を持つことや、時期によって変わるリーダーシップのあり方についても言及している。

第4章「仕事のトラブルを「謙虚力」で解決する方法」

リーダーシップを発揮するのがピンチの時であるとするならば、トラブルを脱することができるのが「謙虚」と言える。

特にクレームをはじめとしたトラブルにおいて、担当者同士の会話でらちが明かないときに、どのように解決への糸口を探っていけば良いかなども取り上げている。

第5章「「謙虚力」を磨けば、人生のあらゆる困難を突破できる」

謙虚になることによって、社会人の人生のみならず、プライベートの所でも作用する。特に第二の人生と呼ばれる人生もうまく行くと著者は指摘している。

謙虚という言葉は口で言うのは簡単だが、実際にやってみると難しい。いや、「わからない」と言った方が正しいのかも知れない。しかし謙虚であることを本当の意味で身につけるとなると、一流どころか超一流への道が開けるという。

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