子育てによっては色々な可能性を開くことができるようになる。それだけ子育てには可能性を持っており、本書では「起業家」になるため、10歳からどのような教育を行ったら良いかを取り上げている。
1章「起業家教育レッスン①…好きを見つける!」
「好き」を仕事にする、といった話をよく聞くのだが、思っているほど「好き」を仕事にすることは難しく、いざ「好き」が仕事になっても、それが「嫌い」になることさえもある。
しかしながら「好き」を見つけることは決して悪いことではない。むしろ色々な可能性を見出してくれているのだから、好きを引き出すために何をしたら良いか、そのことについて取り上げている。
2章「起業家教育レッスン②…背中を見せる」
本よりもむしろ大きな教科書になるのが「大人の背中」である。親がどのような「背中」を見せるかによって子どもも考え方が変わってくる。子どもを育てる本当の当事者は学校の先生や、地域の方々ではなく、「親」である。
3章「起業家教育レッスン③…イメージさせる」
「習うより慣れろ」と言う言葉がある。特にパソコンや機械などではそのことが良く言われており、何も触ったことのない方々が教室に通って学ぶよりも、むしろ実際にやってみてわからないときに教室に通う方が理解が深まる。
子どもの特権として色々な体験ができる、それはお金かかる・かからない問わず、である。だからでこそ色々と見せていきながら、可能性や視野を広げていくことが大切であるという。
4章「起業家教育レッスン④…体験させる」
3章の続きになるのだが、体験をすることが何よりも大切である。「かわいい子には旅をさせよ」と言う言葉があるのだが、親が行くところに子どもを連れて行くこともまた子ども自身の体験にもつながる。
5章「起業家教育レッスン⑤…客観的に判断させる」
子どもは小さいときにありとあらゆることに興味を持ち、「なんで?」と聞きたがる傾向が多くある。その答えにうっとうしくなってしまう大人もいるかもしれないのだが、むしろそれを徹底することによって、客観的な判断力や思考力を磨くことにもつながる。さらには直感を磨くきっかけにもなる。
6章「起業家教育レッスン⑥…観察させる」
4章で言及している「体験」は何もやることの経験を積ませるばかりではない。実際に働いている人々、さらには立ち振る舞いなどを知ることができる場でもある。そのため「観察」
は一種の体験であるのだが、その体験をいかにして糧としていくかにも言及している。
7章「起業家教育レッスン⑦…実践させる」
そして最後は実戦をすることにある。実際に何をしたら良いのかを子どもにやらせること、そして作業ではなく、新しい価値観を作るための時間に充てる、あるいは実際に商品を作ってみるなど実践的な「体験」を行っていくことにより、起業家としての考え方を磨くことができるようになる。
教育のあり方によって、成長の度合いや方向が大きく変わってくる。特に好奇心も多く、なおかつ何でもやりたいような状況の時に親の立場からどのような教育を行ったら良いのか、その判断材料となるのが本書と言える。
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