「TikTok(ティックトック)」は2016年に中国で生まれ、2017年に中国以外でも利用できるようになったプラットフォームである。YouTubeよりも短く、手軽に映像を作成し、投稿できる手軽さと特殊効果も生み出すことができるヴァリエーションから日本では10~20代を中心に流行を見せるようになり、2018年には「流行語大賞」にノミネートされたほどである。
この「TikTok」はなぜ生まれ、そしてSNSとしての頭角を現すようになったのか、中国と海外の事情も絡めて取り上げている。
第1章「TikTokはなぜ「最強のSNS」になれるのか」
TikTokは中国生まれではあるのだが、中国生まれの他のアプリとは異なり、日本をはじめとした海外でも受け入れられるほどの斬新さと、近年のインターネット事情にも沿うようなものになっていった。その要因としては元々インターネットは文字や画像から動画にシフトしているところがあり、なおかつ動画投稿の手軽さ、見る側としても秒単位で見ることができ、スキマ時間で手軽に視聴できる所がある。また中国国内でも、海外でもシェアを広げようと画策している所があり、本章ではそのことにも言及している。
第2章「TikTokは日本でどのように受け入れられているのか?」
日本ではTwitterやInstagramなどのSNSが受け入れられている。TikTokも例外なく受け入れられているのだが、その範囲の多くは10~20代である。特に「中高生のアプリ」のイメージが強いのだが、実は企業や番組でもTikTokを使ったコラボレーションやマーケティングもすでに所々で行われている。
第3章「すべてのSNSと、世界を飲み込むTikTok」
今となってはSTAY HOMEの時代なのか、それとも既存のテレビメディアに出演する隙がないのか、理由は不明だが、著名人や企業が続々とYouTubeチャンネルを開設し、情報を発信している。
しかしTikTokを使う人々も出てきており、特にTwitterやInstagramなど他のSNSとの親和性もあり、弱点を補いつつ、容易に拡散できるツールとなっている。特にTikTokはそれぞれのSNSにある弱点を補完する要素があるため、その「補完」が世界を飲み込む要素にもなると指摘している。
第4章「TikTokが中国のショートムービー市場を制するまで」
おそらくTikTokの誕生によって「ショートムービー市場」という新たな市場を生み、席捲するまでになった。そのTikTokの原型はどこにあり、なおかつ中国におけるTikTokをはじめとしたショートムービー市場はどのように変化しているのか、そのことについて取り上げている。
第5章「TikTokで花開くインフルエンサー経済」
TikTokを通して、中国では何人かが「インフルエンサー」となり、影響力をもたらしている。また日本でも、著名なYouTuberを中心にTikTokを取り入れ、日本にTikTokを広まる要因にもなった。
ブームを通して、もはや日本でもスタンダードに受け入れられているTikTok。次なるブームもあるのかもしれないが、まだまだTikTokの可能性も未知数な部分も存在する。TikTokの持っている可能性と、これまでの奇跡がそこにある。
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