犯人は、あなたです

バラバラ殺人事件が起こったときから物語は始まる。しかしその被害者は編集者であったのだが、元を辿ってくると有名な家族であったことが発覚。しかしその事件の犯人に大きな謎もあり、表紙にある猫も容疑者ならぬ「容疑猫」として挙げられるようになった。そうあの「犯ニャン」のように。

有名な家族が被害者であるとするならば犯人(ニャンも含む)はいったい誰なのか、誰しもが「探偵」と化し犯人を見つけていくと言う物語である。

推理小説であるのだが、本書の帯に「一億総探偵社会」と呼ばれるだけあり、ニュースを見た人々誰しもがその謎に挑むと行ったものである。しかしその挑む姿や謎がどうしても、「自分も」という感じで謎に挑もうとする自分もいた。謎を解くと行った推理小説と言うよりも、「謎を解きたくなる」といった面白味のある一冊と言える。

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