指名手配作家

作家が何かしらの事件を起こし、警察に逮捕されることはちらほら存在する。不祥事の面も強くあるのだが、中には抗議活動により逮捕されるといった方もいる。

しかし本書で言うところの事件は殺人事件。しかも担当編集者の口論でヒートアップしてしまった結果、死なせてしまう悲しいものだった。自殺を試みようとするもうまく行かず、知人にかくまわれ、指名手配犯として追われる身となった。しかもその知人の作家デビューをゴーストライターとして手伝う展開になったのだが、うまく行くはずもなく、再び追われることとなった。

ミステリーではあるものの、ある種コメディの要素もあるため、重い展開も要所で存在するのだが、比較的軽い展開になることが多く、ミステリーの中では比較的に肩がこらずに読むことができる。それでいてミステリーならではの要素もしっかりとあるため、グイグイと読むことができる一冊とも言える。

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