仕事を行っていく上で「トークが苦手」と言う人も少なくない。かくいう自分も文章を書くのはそれなりに出来ていても、トークとなってくると、言葉に詰まる、あるいはいい言葉が出てこないといったことで、トークに対して苦手意識がけっこう強い。
しかしトークは思っている以上に「磨ける」スキルでありながら、「どのように伝えるか?」といった根幹に関してのことが言及されていない本も少なくない。そこで本書である。本書はトークのスキルを磨くよりもいかに「伝える」かといったことを中心としている。
第1章「科学的に「人の心を動かす」絶対条件」
トークテクニックは本の中で色々とあるのだが、それ以上に「どう伝えるか?」「何を伝えるか?」と言ったことが主である。しかし伝えるためには聴くに値するような「振る舞い」を身につけるなど、トーク「以外」の部分が需要になってくる。
第2章「あらゆる「人間関係の悩みが消える」伝え方」
あくまで「トーク」はプレゼンではなく、日々のコミュニケーションのなかで行っていくことである。そのためある程度のキャッチボールを行うための考え・態度が重要になってくる。コミュニケーションを行っていく上で、相手の気分などを害してしまうためやってはいけないこと、逆にやるべきことなどが盛り込まれている。
第3章「自然と味方が生まれ「誰からも好かれる」伝え方」
「相手に好かれる」ためには伝えるばかりが全てではなく、むしろ相手に対してどのようなことが好かれるのかを考え、行動していく必要がある。それは人それぞれと言えばそれまでかも知れないが、名前を覚えて、呼ぶ。褒める、感謝の気持ちを伝えるといったことなどを含めて相手にとって良い感情を呼び起こすようなことが求められる。
第4章「相手が「自分の思い通りに動いてくれる」新世界へ」
ある種人心掌握術にも似ているのだが、相手の心をつかみ、自分自身の思い通りに動かせるためには、相手に対してどのように伝える、あるいは気づかせるような行動・言葉を持たせるかと言ったことが中心となる。
第5章「相手の人生さえも変える「究極の神トーーク」」
人生を変えるのはあくまで己自身であるのだが、やり方次第では相手の人生を変えるための背中を押すような作用をもたらすこともある。その方法について本章では人柄や存在、弱みと言ったことをキーにしている。
本書はトークに留まらず、コミュニケーションを行う中で相手に対してどのような事を行うことにより、印象を良くして、思い通りに行くなど良い方向へ向けさせるのかを中心としている。元々コミュニケーション自体は言葉のキャッチボールだけが全てではない、態度・仕草など色々な側面で意図せず伝わるようなこともあるため、それらを全て考え直すことにより、神トーークが生まれる。
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