卒サラの教科書

人生は本当の意味で何が起こるのかわからない。極端な話かも知れないが、ある日突然、自身の勤める会社が倒産することもあれば、災害や自身の疾病により、仕事ができなくなるようなこともある。

また長期的に見て、いつまでもサラリーマンが務まるわけでもなく、リタイアしても自分自身のビジネスを作るなどして稼がなくてはなくなることも今の状況ではどうしても必要になってくる。そこで本書である。本書はサラリーマンを卒業するためにはどうしたら良いか、そのキャリアプランの立て方について伝授している。

第1章「100歳まで見据えた人生デザイン」

昨今では高齢化社会に伴い、寿命も長くなってきている。その反面ずっと会社に居ること自体も難しくなってきているばかりか、会社の給与だけでは老後の生活も難しく、会社をリタイアした後もアルバイトやパート、さらには別の会社に就職するといったことも少なくないという。ここでは会社をリタイアする前・後などを見据えた人生設計を立てる事の重要性を説いている。

第2章「自分の力で生きるために必要な「お金」の話」

「お金」を稼ぐ・使うと言ったことを学校で学ぶことはほとんどない。もちろん学校によってはその授業を行う事もあるかも知れないが、それでもごく少数である。それだけ「お金」を学ぶ機会が少ないのだが、社会人になってくると否が応でも「お金」の話は出てきてしまう。そのためお金を学ぶこと、そして稼ぐ・殖やす・使うことをどのように行うべきかという考え方を本章にて伝えている。

第3章「良い「副業」悪い「副業」」

会社によっては「副業」「複業」、あるいは「兼業」を解禁しているところが続出しているのだが、未だにそれらを禁じている企業も少なくない。理由は会社それぞれであるのだが、実際に会社だけの収入では生活できない現状もあり、副業せざるを得ない状況も出てくる。しかし「副業」をするにしても、やり方によっては本業に支障をきたす例もある一方で、逆に本業も副業も相互作用に働き、稼げるようになった事例もある。

第4章「「卒サラ」のゴールを明確にする」

いつまでもサラリーマン人生が続くわけではない。そういった人生には必ず終わりがある。それに向けての「準備」が必要であるが、その準備をいかにして行うべきかを取り上げている。

第5章「会社員のうちに済ませておくべき卒サラの準備」

卒サラの準備は今すぐに行うべきだが、早めに完成すべきではない。むしろ焦らずにじっくりと時間かけて準備を行い、来る卒サラに向けてどのようなアクションを行うべきかを考える必要がある。

サラリーマンばかりが人生ではない。人生は1度きりであり、なおかつ長さも人それぞれである。その中で第二・第三の人生をどうすべきか、それは誰しも考えなくてはならないものであり、なおかつ金銭的・精神的に「いい人生だった」と思われるような生き方を行うための「卒サラ」は必要なことである。

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