ワカタケル

ヤマトタケルの物語の中に「ワカタケル」という人物が出ている。2012年に上演されたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」でも、現在活躍している五代目市川團子の初舞台のためにワカタケルを配役をつくったのは有名な話である。

そもそも「ワカタケル」は実在しないのかというとそうでなく、古事記の中に名称「大長谷若建」の中の「若建」の読みが「ワカタケル」と読むことができる。

実際にそのワカタケルの通称として用いられたのが第21代天皇である雄略天皇である。西暦で言うと418年~479年と長い生涯だった中で、天皇に在したのは456年~479年と23年間に及ぶ。

このワカタケルこと雄略天皇は外交政策に積極的で、なおかつ内政も中央集権化を推し進めた君主であった。その進め方は強引さもあってか専制君主、あるいは独裁者の面もあったほどである。その荒ぶる天皇の伝説がどのようなものか、史実と言うよりも物語をふんだんにまぶしてはいるもののドラマチックに描かれているのが魅力的であった。

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