「許す」と言う言葉は、人の度合いによってできるかどうかが大きく異なってくる。よくある「あたりまえ」や「ありがとう」と同じようなものなのかも知れない。
今ある状況が、自分自身の持っている許容量を超える様な事になった時、そういったことが突然起こり、不安を呼んでしまうことも往々にしてある。そうなったとき、あなたは洞のように思い、振る舞うのだろうか。
人によっては、想像もできないことに相容れられず、許せなくなってしまうことも往々にしてある。かくいう私も想定外のことに出くわすと、事柄にもよるのだが、許せなくなってしまう傾向もある。そういうときに本書のタイトルにある「ゆるせたらいいのに…」と思ってしまうこともある。本書は日常を描いている中で、相容れられないような状況に陥る。その中からどう生きていけば良いのかもがき続ける姿は、考えさせられた。
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一木 けい 新潮社 2020年06月17日頃
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