本書に出てくる刑事は、警察署の刑事であるが、結婚して子どもを出産したことにより、育児休暇(育休)を取得して、子育てに勤しんでいた。刑事として仕事に集中していたが、子宝に恵まれて、ようやく家族のことに直接目を向ける時期が来たにもかかわらず、名探偵コナンの江戸川コナンよろしく、出くわす場所で事件が起きてしまう。
その事件は主に「家族」にまつわるトラブルから起きたものがほとんどで有、事件を追っていく中でトリックを暴き出すと言う物語である。
もちろん刑事小説やミステリーの部分はあるのだが、「育休」であるが故に、家族のこと、家庭に関してのこと、さらには子育てのことなどについても描かれている。「刑事」と「家族」のある意味二刀流の生活とも言えるのだが、その2つそれぞれの苦しさと楽しさが描かれている印象が強かった。
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