時代は昭和、平成、令和へと流れていく。その流れの中で、本書はとある4姉妹家族の「日常」を取り上げている。昭和時代末期である1988年から令和に入った2020年の32年にもおよぶ歴史のなかで「歴史」はどのように変わっていったのかが描かれている。
「家族」はもちろんのこと、4姉妹にも新たに結婚があり、出産がありと、新たな「家族」が生まれるなど、大きな「変化」も生じるようになる。しかし元々生まれた「家族」との絆は変わることはないことを示している物語である。
私自身も「管理人紹介」にもあるように北海道旭川市の生まれで、現在は神奈川県鎌倉市に在住している。もちろん家族は旭川市にいるのだが、離ればなれになっていても家族であることには変わりはない。とはいえど、家族の周りにも色々な「変化」は当然生じる。その変化に順応して行きつつ、日常を過ごしていくか、そのことを考えさせられる一冊だった。