間違いだらけの老人ホーム選び 業界のウラもオモテも知る第一人者が語る本当の姿!

「老人ホーム」と言うと、「高齢者が入る」と言う印象が強い。しかしながら、著者に言わせると、むしろ「高齢者が『入らされる』」ケースが多いのだという。もちろん子どもたちの未来や生活を損なわせない思いで、自ら入るケースの方が実は珍しいという。

しかし老人ホーム選びは全国津々浦々とあり、なおかつ受けられる内容なども様々である。その中でどのようにして選んだら良いのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「後悔しないために、これだけは知っておきたい」

「老人ホーム」と言うと「終の棲家」というイメージが強い。しかしながら、第4章でも述べられるのだが、単純な終の棲家とはならず、病院に入院したり、別の老人ホームへ転じたりするケースも少なくない。

また老人ホームといえど、単純にマンションだけのような所もあれば、介護士付きの老人ホームなどがある。当事者が選ぶケースもあるのだが、たいがいは判断ができず、家族で決めることがほとんどである。しかしその選び方がわからない方も多くおり、なおかつ多様化している中で、無理難題を老人ホームの関係者に要求するケースも後を絶たないという。

第2章「体験入居と口コミが役に立たないワケ」

商品の口コミ・レビューなども数多くある。実は老人ホームもそのような投稿はインターネットや雑誌・ガイドでも存在するのだという。第三者から見た「目」なのかも知れないが、実は当事者とは状況が細かに異なることがあり、そぐわないことがほとんどである。もっとも何年も、人によっては十数年以上といった中で否が応でも悪い部分も出てくる。体験や口コミ、レビューはそういう所が見えないところで投稿されるため当てはまらないことがほとんどである。

第3章「間違いだらけの老人ホーム選び」

では、老人ホーム選びをどうしたら良いか。サービスや値段も考える要素になってくるのだが、それ以前に老人ホーム自体の「運営実態を知る」事を著者は勧めている。中にはブラックボックスであるように実態がわからない所もちらほらある。ではどのように選んだら良いのか、逆に選んではいけないのかを取り上げている。

第4章「転ホームの勧め」

高齢者とはいえど状況によって現在いるホームに合わないような状況になるケースも存在しており、さらには毎月利用料金などを支払っている家族の財政状況により転ホームせざるを得ない事情もある。

では転ホームをするにしても、どのように選び、なおかつタイミングが必要なのかを取り上げている。

「老人ホーム選び」と言う観点で書かれているのだが、いざ自分の家族が老人ホームに入らざるを得ないような状況に陥ったとき、どのように選んだら良いのか、もちろんいきなりプロになることはなく、「わからない」と言ったことがほとんどである。そのため選びのプロに任せることも一つの手段であるのだが、判断ができる方々にとって、自分にとっても、入る高齢者にとってもWin-Winになっていくために考えるべき事が全て本書に詰まっている。

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