ミレニアル・スタートアップ―新しい価値観で動く社会と会社

「ミレニアル世代」は、

アメリカで,主に1980年代から90年代に生まれ,生まれ育った時から情報通信機器やサービスに慣れ親しんだ世代。ミレニアルズ。「大辞林 第四版」より

と定義されている。私も1985年生まれであるため、ちょうどミレニアル世代の一人である。もっとも生まれ育ったというのは言い過ぎかも知れないのだが、小学生の時にWindows95が出たときに初めてパソコンに触れて、それからパソコンなどの電子機器も好きになった。

私事はさておき、そのような世代のなかで新しい価値観で会社を興す、いわゆる「スタートアップ」を行うとはどのような意味を持っているのか。著者自身も大企業に勤め、外の世界に触れてから会社を辞めて、現在の会社を起業している。私たちの世代の中にある「幸せ」とはいったい何か、そしてビジネスプランを考えて起業にこぎ着けていくか、どう生きていくかなどを取り上げているのが本書である。

セッション1「ミレニアル・スタートアップのはじめ方」

自分たちにある「幸せ」とは何か。答えは人それぞれでなおかつ経験や考え方によって変わってくる。その変わってくるものをいかにしてビジネスにしていくか、考え方からビジネスプランへと落とし込みを行い、会社をつくり、社長としての仕事をどう行えば良いのかを示している。

セッション2「ミレニアル・ライフスタイリング」

ミレニアル世代だからでこそ、「仕事観」「お金観」「仲間観」が存在する。それらは一体どのようなものなのかを取り上げている野が本章である。

セッション3「ミレニアル・シンキング」

思考は人生と同じように人それぞれと言うほかないが、ミレニアル世代が成功するためのルールや、不要なものをどう取り除くのかなどを示している。

私や著者の世代を「ミレニアル世代」、さらにその下には「Z世代」、私たちから見て上の世代には「デジタルネイティブ世代」がいる。その世代ごとに大まかに見ていくと考え方・価値観は異なるのは当然である。というのは物心がついた頃から育った環境・社会状況などが大きく異なるためである。ではそのような中でミレニアル世代はどうなのか、その考え方と行動を示しているのが本書と言える。