結婚させる家

「もしもそんな家があったら、私も入ってみたい」そう思わせるようなタイトルである。ちなみに本書はとある結婚情報サービス会社における婚活物語を取り上げている。

ちなみに本書にて出てくる婚活願望の方々は40代~50代とどちらかというと中高年に当たる世代である。「晩婚化」が進んでいるなかで、結婚相談所や婚活サイトもあり、中には40代や50代といった中高年層向けのものもあるため、本書の様なサービス会社があるのも不自然なものではない。

とはいえ、人生においても佳境を迎えた中高年の中でなぜ婚活に動くのだろうか。そこには相談に訪れる人それぞれの事情(仕事・健康・家族など)がある。その「事情」が人生経験が長いせいか、それとも性格面も含まれてなのかは謎だがかなりクセのある人々という印象だった。そのような男女が結ばれるとなると、もし結婚した後どんな人生や夫婦生活になるのだろう、という悪い意味で想像をしてしまうような一冊だった。