9割の社会問題はビジネスで解決できる

社会は日々変わってくる。変わっていく中で様々な「問題」が生まれる。どのように解決していくか、国・自治体・企業・団体・個人とそれぞれに見合ったものが求められるのだが、たいがいの社会問題はビジネスで解決できると著者は喝破している。ではどのように解決していけるのか、その方法を説いている。

第1章「「社会問題を解決するビジネス」を次々と生み出す仕組み」

社会問題は社会構造の変化、あるいは経済・政治における変化によってなされるものである。その解決について政府や社会を批判するするような人・メディアも少なくない。ところがただ批判するだけでは発展しないのも事実であり、代案すら出さず、何もしないような人ばかりである。

そこで本章である。国内外における社会問題について、ビジネスの観点からどのように解決をしていったのか、本章では「ソーシャルビジネス」をキーにして、世の中におけるアイデアを活かし、利益と社会貢献に発展して行くかを取り上げている。

第2章「この“仕組み”がどうやって生まれたのか。その実験の歴史」

もちろんソーシャルビジネスがはじめからうまく行くわけではない。実際に会社の設立もふくめ、著者自身の人生の中でソーシャルビジネスとの出会い、さらにはプラットフォームづくりに至るまでのプロセスを取り上げている。

第3章「「社会問題を解決するビジネス」のつくり方」

一つの社会問題に対してどのように解決に導くように、プロジェクトをつくり、会社を設立し、なおかつビジネスモデルを考え、創造していくかを列挙している。

第4章「ビジネス立ち上げ後の「成功の秘訣」」

ビジネスを行うわけであるから、成功まで導く必要がある。そのために、どのようなサイクルをつくり、成功までのシナリオを構築し、フィードバックを行っていくか、その方法を伝授している。

「社会問題」となると、ネガティブな印象が強い。それは国内外同じようなものである。その問題に対して、政治的な解決で全てうまく行くかと言うと必ずしもそうではない。むしろその「問題」の中にビジネスチャンスは転がり込んでいる。そのチャンスを活かし、ビジネスへと発展することによって、収益や社会貢献を果たしている企業背屈も存在する。ビジネスにおいて「社会問題」は「チャンスの宝庫」であることを本書にて示している。