運転者 未来を変える過去からの使者

「何で私ばかり」と言うことは誰にでもあることだろう。かくいう私もそういったことを口にしたことは何度もある。それを口にしたときに自分自身にある罪悪感や空しさに襲われることもあった。

誰しもある「私ばかり」といった感情。それは必死に努力したにもかかわらず、思い通りの結果にならないなど「報われない」場面に遭遇することで起こることが多い。その「努力」は果たして報われるか、報われないかはここでの言及は避けるが、「努力」がどちらの方向に向いているのかによって判断が分かれるのかもしれない。

そういった人があるタクシーが近づいて乗ったとき、「私ばかり」の感情が消えて、次第に感謝へと変わっていくという物語である。単純に言ってしまえばそうかも知れないが、もし「何で私ばかり」などの悪い感情に陥ったときに、是非読んだ方が良い一冊である。悪い感情が次第に「感謝」へと変わり、明日からの人生を彩ってくれる。