ファンベース

よく商売を行っている方々の中には「売上が伸びない」「売上が安定しない」といった声をよく聞く。特にコロナ禍によってうまく要ったものがうまく行かなかったり、逆にコロナ禍がチャンスとなり、急速に売上を伸ばすことができた事例も出てきている。

会社はもちろんビジネスは売上、さらにはその中の「利益」を求めていくことが根幹としてある。その利益を安定的に得ていくためもあるが、そもそも会社や商品つぉちえのブランドを育てるために、本書では「ファンベース」を提唱している。そもそもファンベースとは何か、そしてファンベースはどのようにつくり、成長させていくのかを取り上げているのが本書である。

第一章「キャンペーンや単発施策を、一過性で終わらせないために」

「ファンベース」は、

ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベースにして(ベースには、土台、支持母体などの意味がある)、中長期的に売上や価値を上げていく考え方だ。p.7より

と定義している。商品や会社のファンをつくり、それを大事にすることが完全な根幹としてある。そこから利益や売上を安定的にしていくため、一過性のキャンペーンや施策ではなかなか難しい部分がある。

第二章「ファンベースが必然な3つの理由」

では「ファンベース」をつくる、強固にする必要があるが、それを行うためにも大きな理由がある。本章では「ファン」の存在と時代・社会、さらには新たなファンの創出などの3つの理由にして列挙している。

第三章「ファンの支持を強くする3つのアプローチ~共感・愛着・信頼」

ファンを維持していく、さらには広げていくためのアプローチとして本章では大きく「共感」「愛着」「信頼」がある。ファンの支持をより強いものにし、安定かつさらに高い売上や利益につなげることができる。

第四章「ファンの支持をより強くする3つのアップグレード~熱狂・無二・応援」

「ファンのための…」となると、熱狂や唯一無二の存在になること、そして何よりも応援される立場になることが求められる。では、どのようにしてそのようにアップグレードを行っていくべきかを伝授しているのが本章である。

第五章「「全体」をどう組み合わせ、構築するか」

全体的な観点で、どのようにしてファンベースを構築し、利益構造を生み出していくか。本章では中長期的な観点での構築や維持、さらには成長に至るまでの方法が網羅されている。

商品や企業に対してのファンは少なからずいる。そのファンをどのように構築していき、かつさらなるファンを増やしていき、「ベース」とするか。特に安定的な売上・利益を得ようとする課題の中で求められるようになってくる。その予見とこれからのビジネスモデル構築を行うための一助となる一冊となる。

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