一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。

人生は「一瞬」と定義する人もいる。かくいう私も、人によるが数十年の時の中で、気がつけば「あっという間」と言うようなものであり、いつしか老いて、死んでいくと言うことを考えると「人生」は「一瞬」であることは合っていると思う。

もしも明日、もしくは来月死ぬとするならばあなたはどのような人生を送るのか。もしくは何をしたいのか、そのことは様々な本でも言及している。とはいえど、そういった意識で行うだけで、実際にはまだまだ生きているというのが常であるが、人生は何が起こるかわからない。

本書の表紙にあるヒロインのように、今ある日常が、人生がやがて終わりを告げるほどの重い病気に見舞われたとき、苦しい中で、切ない中でどのように「生きる」のか。よくある話で、なおかつ知られている作品のように見えるが呼んでいくと、どうしても考えてしまう一冊であった。