数字の嘘を見抜く本~カモにされないための数字リテラシー~

よくメディアビジネスなどでは「数字」がよく使われる。この数字は実際にあるものから、計算したものまで使われるため、信ぴょう性が高いようなイメージが持たれる。

しかしその「数字」は単位を変えるなどにより、それが「嘘」となるものもある。見方もあたかも万華鏡のごとく、見え方によってはすごいように見えても、ひとたび単位などの見方を変えるとたいしたことない、あるいは悪いようにも見える。本書は巷にある「数字」にまつわる嘘を見破っている。

第1章「社会にまつわる数字の嘘」

日本の人口などの「国勢調査」や、交通事故の件数、就職率など、様々な統計が取られるのだが、もちろん統計はサンプリング数などが多くなればなるほど信ぴょう性が増してくると言われている。所が数字が細かかったり、あるいはランキング担ったり、割合で出されたりした時、その数字には知られざる「ウラ」や「嘘」が潜んでいるという。

第2章「健康にまつわる数字の嘘」

特に「健康」にまつわることは数字で出されることが多い。個数やグラム数、さらにはウイルスに関しての感染者数など色々な数字があるのだが、特に単位についてひとたび変えると、たいしたことのないものもあり、あたかも騙しているようにも見えるという。

第3章「お金にまつわる数字の嘘」

「お金」と言っても、実際にある現金ばかりではない。貯蓄にしても、店やホームページで貯まったり、使ったりできる「ポイント」なども存在する。その数字に関しても、ある種の嘘があり、数字や統計ばかりに頼ってはいけないことを警告している。

第4章「暮らしにまつわる数字の嘘」

「数字」はビジネスやメディアに限らず、暮らしの中に浸透している。アンケート結果や宝くじなどにも嘘がある。

第5章「自然にまつわる数字の嘘」

自然にまつわる数字となると、天気予報や地震と言ったものが主になる。特に天気予報はここ最近では当たらないという話をよく聞くのだが、あくまで統計や方程式をもとにした「予報」であるため、年々精度は上がってはいるものの、それでも外れてしまうこともある。

数字はけっこう人の心をつかみやすい。というのは統計や実際に使ってみた「データ」として数字を使うことがある。しかし数字は見方によってかわり、なおかつその数字は本当に正しいのかという疑いを持つこともまた必要である。とはいえそれを行うのは難しい部分も捨てきれない。そのためどのように見破ったら良いのか本書でもって学んでいくのも良い。