それぞれの風の物語 喫茶テンノットより

「風」は実に不思議なものである。風の向きや強さ、熱さ・寒さによって細々と変わってくる。また夏になると本州では湿度も高いためジメジメとした風になり、湿度が低いとからっとしたものになる。心地良いものから心地悪いものまで本当の意味で「色々」な風がある。

その風は人間模様と同じようである。本書は「岸和田少年愚連隊」で有名な著者が、大阪南部にあるとある町にて、本書のサブタイトルにある喫茶店が存在する。その喫茶店に妻子に逃げられたとある男性が行き着き、拾われた。私自身も何度も喫茶店に足を運ぶのだが、そこには色々な人がおり、なおかつ人間模様も存在する。

また打ちひしがれた男性もまた、様々な人間と出会うことにより、自分自身を見つめ直すきっかけとなった。そう考えると人が変われるのは色々とあるのだが、一番大きいのは「人」であることを思い知らされる。

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