定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業マネー編

会社勤めなどの人にとってはかつては60歳、現在では65歳、これからは70歳といった「定年」があり、それを迎えることによって、会社を去る。その「定年後」の人生をどのように謳歌するかは人それぞれかも知れないが、「生涯現役」と考えている人であれば、「再雇用」を受けたり、別の仕事に転職する人も少なからずいる。そして本書にて紹介する「起業」を行うほどバイタリティーを持っている人もいる。

これまで積み上げてきたノウハウをもって「起業」するとなると、かなりのチャレンジとなり、お金の不安も当然出てくる。ではどのようにしてお金に対する不安を解消していくべきか、働き方や「年金」「投資」、ライフスタイルをどうすべきかを本書にて伝授している。

第1章「月5万円をずっと稼ぎ続ける「理想の働き方」」

本書の主軸としているワードとして「WPP」がある。これは、

Work longer(継続就業、長く働く) 先発
Private pensions(私的年金) 中継ぎ
Public pensions(公的年金保険) 抑えp.14より

の頭文字を取ったものである。その先発にあたるのが、本章である。長く働くために、どのように起業を行い、稼いでいくかがカギとなる。どのように起業を行い、稼いでいくか、そのメソッドを伝授している。

第2章「まずは年金を知ろう!」

「年金」と言っても日本年金機構などで扱われる「公的年金」もあれば、銀行・証券会社などで扱われる「私的年金」などもある。その年金をいかにして使っていくか、それ以前に「知る」べきかを取り上げている。

第3章「銀行がすすめる投資商品がダメな理由」

私自身も投資を行うのだが、投資商品の中には銀行や証券会社から勧められるものも多数存在する。もっとも投資商品を選ぶ基準はそれぞれかも知れないが、自分自身に見合ったものを考えていく必要がある。巷の書店にある「投資術」といったものなども参考資料にして自ら考えて行く方が良い。ちなみに本章では銀行などが勧めるのがダメだと断言している理由を挙げている。

第4章「老後ライフスタイルを決定づける「終の住処」」

「終の住処」を探すことは「終活」を行うに際して非常に重要な要素の一つである。自分自身がどこで死ぬかという死に場所を選ぶことにもなる。定年を迎えることは、老い先が残りわずかとなるため、自らも考え、そして選ぶのだが、どのようにして選べばよいかの指針が本章にある。

第5章「老後資金の作り方年表と7原則」

「老後資金」と考えると若いうちから貯めていくべきと言う考えを持ってしまいがちであるが、老後資金は還暦を迎えた時からで良いと言う。還暦を迎えてから、どのように資金をつくり、老後の人生を謳歌していくか、その原則を列挙している。

老後の人生は老い先によって必要なお金は変わってくるのだが、とあるニュースでは「2000万円足りない」といった話があった。そのためどのように老後資金を作っていくか、その一手段として「起業」もあることを挙げている。本書のタイトルとして「起業」と銘打っているだけにフォーカスされがちであるが、何も大博打をするのではなく、小さく稼ぐための「起業」も一つの手段であり、なおかつ年金など終活に向けてできることを行っていくことが中心となっている。

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