「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ

「ローマは1日にして成らず」と同じように勉学もまた1日にして成らない。学校までで勉強を終えるのでなく、社会人になってビジネスの世界にいてもどうしても「勉強」と言う言葉はついていく。もちろん勉強好きであれば問題ないのだが、中には「勉強嫌い」の人も少なからずいる。

ところが勉強を行おうにも通信教育や塾に通った方が良いのかと言われると決してそうでもない。今となってはテキスト・動画も有料・無料問わずにあり、参考資料も数多くある。独学を行うにしても材料は沢山ある。しかしいざ独学を行うにはどうしたらよいかわからない方もいるかもしれない。そこで本書である。本書は今の時代の中でどのように「独学」を行ったら良いのかその方法を示している。

第1章「独学の第一歩を踏み出そう」

「独学」は文字の通り「独り」で勉強を行い続けることであるが、「独り」であるが故に、勉強の量・質・時間など自分自身のさじ加減で決める事ができる。その「自由に決められる」所などがあり、「難しい」と言われている所以となっている。しかし実際にどのように行ったら良いかをアレコレ考えずに「始める」ことが大切である。

第2章「独学者たちの物語」

歴史的な偉人の中には独学で学び、大成した人物も少なくない。もちろん時代の中では独学を行おうにも、学術の権威の壁に阻まれる人も少なくなかったが、それでもなお独学を貫き、時代を切り拓いた。

第3章「私も独学で勉強した」

著者自身も独学で勉強を行った所があり、英語や経済学などの学問を独学で学んだが、具体的にどのように学んだかを取り上げている。

第4章「独学は新しい働き方を可能にする」

そもそも「独学」自体は「やり方」といった型はない。人それぞれのやり方・時間などをもって独学を行う事によって、働き方はもちろんのことキャリアプランも大きく変わっていく。

第5章「なぜ学校でなく独学のほうがよいのか?」

社会人を対象にした学校は数多くある。しかしそれは著者に言わせると「ビジネス」であるとし、無意味であるのだという。もちろん全部が全部意味が無いわけではないのだが、独学よりもメリットが無いという。

第6章「独学を継続させるには」

しかし自分自身で始め、継続する「独学」は、きっかけなどがなければなかなか続かない。もっとも見返りや目的なく続けることはある種「苦行」そのものであり、メリットが無ければ諦めてしまうことが多い。かくいう私も独学で勉強を行うことは何度かあったがあまり目的を見いだすことができず頓挫してしまうことも沢山あった。もっともどのようにして「続けられる」きっかけを生み出せるのか、その方法を示している。

第7章「学ぶべきことをどのように探し出すか?」

「学ぶべきこと」と言うと仕事を行っていく中では探すことは容易としても、それ以外の部分ではなかなか難しい。そのような中で学びたいものを見つけ、そして目的を見いだし、どのようにして学ぶべきことを探し、計画などを行って行くかを本章にて示している。

第8章「英語は独学でしかマスターできない」

英語は仕事や環境などによるが必要なケースもあれば、必要だが持っておいた方が良いケースもある。しかし仕事・プライベート関わらず必要性が増えてくることを著者は主張している。またどのように学ぶのかというのも教科書では無く、ありふれたものを使っていくことが大切であるという。

第9章「検索は独学の重要な道具」

今となっては調べたいものがあればほとんどはGoogleを含めた検索ツールで調べられる。その検索ツールを使うことによって、独学を行うきっかけはもちろんのこと、参考資料を調べることができる。もちろん簡単に調べられるが故の「落とし穴」も存在する。

第10章「人工知能の時代に独学の必要性は高まる」

本書のサブタイトルに「AI時代」とある。そのような時代にこそ、自らの学習能力を高めるために問題意識を持ち、独学にて学び、それを仕事などに貢献する材料とすることが必要になってくるのではないかと主張している。

「独学」の「やり方」はノウハウ本でもいくつかにて取り上げており、自らに合わせたやり方を行っていくと良い。本書はあくまで「独学」を行う事の必要性を主張し、どのような可能性を秘めているのかを紹介しているに過ぎない。とはいえ、独学は「自由」がきく。その「自由」がありとあらゆる可能性があり、その後の人生に影響を及ぼすことは、程度の差はあるものの、間違いない。

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