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2022年8月

ヴィクトリアン・ホテル

私事だがあまりホテルに行ったことが無い。もっとも旅行もここ最近行っていないことも理由であるが。 私事はさておき、本書の舞台は誰もがうらやむ超高級ホテルである。しかしそこに訪れた宿泊客は一癖はあれ、普通の宿泊客であり、繋がりはないように見えた。しかしある事件を契機に、知られざる「関係」がだんだんと浮かび上がってくる。 ミステリー作品となるとホテルが舞台になることはけっこうある。ホテルの殺人事件、しか […]

教養として学んでおきたい聖書

世界でもっとも読まれている本は「聖書」である。聖書の違いによるのだが、ユダヤ教、およびキリスト教の「教典」としてある聖書は、ビジネスの世界でも活かすヒントにもなり、「聖書」に関するビジネス書もいくつか出ている。 もっとも聖書には旧約・新約とあり、それぞれ書かれている内容も異なってくる。本書は「教養」の観点から「聖書」とはどのような本か、そして世界にどのような影響を及ぼしたのかを紐解いている。 第1 […]

阿修羅草紙

本書の表紙を見るからに「阿修羅」の雰囲気を見せている。その表情、さらにはタイトルにあるように、忍びにいるとある少女が、奪われた巻物を取り戻すために戦いに投じていくという物語である。 戦国時代のイメージを持ってしまうのだが、細川勝元や山名宗全がいる時代であるため、室町時代の中期にあたり、ちょうど応仁の乱における戦いにあたる。しかし本書は応仁の乱自体を舞台としておらず、その裏で忍びたちとの死闘を描いて […]

教養として学んでおきたいクラシック音楽

すでに管理人紹介を含め、いくつもの書評でも言及したのだが、私は中学・高校と吹奏楽出身で、大学は室内管弦楽団に入り、音楽にどっぷりの毎日だった。社会人になって楽器を演奏することはなくなったのだが、それでも学生時代の名残からか、趣味程度であるが、クラシック音楽や吹奏楽を聴くことはけっこうある。 もっともクラシック音楽は演奏する楽団・指揮者によっても傾向・解釈が異なるため、その部分での面白味もあるのだが […]

つながりの蔵

人には必ず、何かしらの「つながり」を持っている。親子にしても兄弟姉妹にしても、友人にしても、職場・学校の人間関係にしてもである。 本書はとある小学生が家の外れにある蔵が舞台である。小学生は父を亡くし、母と兄弟とで暮らしていた。その哀しみを隠しながら友情・恋愛・ファッションとを謳歌しながら、友達と一緒にとある蔵に入った。 その蔵にはもちろん昔ながらもものや、親・祖父母、あるいはその上の代にまつわる品 […]

ヒトデとクモヒトデ―謎の☆形動物

まだまだ暑い時期である。私の住んでいる鎌倉でも由比ヶ浜や材木座の海岸には多くの海水浴客が来る。一昨年からコロナ禍によって、海が開かないと言ったことがあったのだが、3年ぶりの海開きとなり、コロナ前の状況に戻りつつある。しかし第7波もあり、油断もできない状況であることは間違いない。 「海」と言うと、海の生き物もけっこうある。本書で紹介するヒトデもまた海の生き物で有名だが、なぜ「☆(星)」の形をしている […]

愛という名の切り札

「結婚」や「恋愛」のあり方は年々変わってくる、というよりも「多様化」している。結婚届を出して、結婚式や結婚パーティーを行うような結婚もあれば、「事実婚」と結婚届を出さずに同棲したり、付き合ったりすることもある。 また恋愛観・結婚観もまた「様々」である。本書は特に結婚観に関しての「それぞれ」の考え方を描いている一冊である。離婚をしたい女性、結婚に価値を見いだす女性、逆位見いださない女性と様々な結婚観 […]

人生ってなんだ

私自身、昨月37歳になった。「もうここまで生きたか」という感情もあれば、「まだ37歳か」という感情の両方を持ってしまう。 その37年間の中で「人生」を振り返ることはあれど、人生とは何かという問いを考える事も何度かあった。本書に限らず色々な本を読み、様々な人の話を聞きながら考えていくのだが、未だに結論が出ない。もしかしたら結論は人それぞれで、中にはないのかもしれない。 そこで本書である。劇作家であり […]

共犯者

本書はミステリーの中でもよくある、1つの殺人事件を追っていくというものであるのだが、その殺人事件が意外な人間関係をあぶり出していくこと、さらには家族や警察、世論まで動き、やがて壊れるなど1つの殺人事件をきっかけに、人間、あるいはその周りの人びととの関係にある「闇」が明らかにされるという一冊である。 もっとも事件の謎を解き明かすと言うよりも、むしろその謎解きの中に出てくるなかでの、世間・人間関係の変 […]

医師がすすめる 太らず 病気にならない 毎日ルーティン

日々の生活において「ルーティーン」は欠かせない。もちろんルーティーンも変化をすることも大事であるが、体内のリズムを整えるために意識して良いルーティンを回し続けることも必要である。ではどのようなルーティーンを行う事で、太らず、病気にならないようになるのか、本書はトレーニングをはじめとした習慣を中心に取り上げている。 1章「健康はすべて「腸内環境」が決める」 「腸活」と言う言葉がある。特に腸内環境を良 […]