薬剤師が知らない在宅医療の世界~在宅対応薬局はこれからが勝負

新型コロナウイルスの第7波が猛威を振るっている。多くの地域において医療現場が逼迫しており、悲鳴の声を挙げている。しかもこの時期は熱中症も多くなる季節であり、熱中症による搬送も出てきており、ダブルパンチで救急などもパンク状態にあるという。

その新型コロナウイルスに関して「自宅療養」や「宿泊療養」も進められているが、コロナ・熱中症に限らず「在宅医療」も行われている。本書は在宅医療の歴史と、現状などについて「薬剤師」を対象に紐解いている。

第1章「在宅医療をめぐる環境と変遷」

よくある医療は、病気になった、あるいはその疑いのある方々が直接病院へと向かい、診察を受けて、治療などを行う。在宅医療は医師・看護師らが自宅に訪問を行い、診療を行う。この歴史は浅く1986年からスタートしており、推進も行われ、だんだんと広がりを見せるようになった。ここ最近ではインターネット上などで行う「オンライン診療」なども出てきている。

第2章「薬局・薬剤師への期待と課題」

では薬局・薬剤師の立場にて、在宅医療はどのような意味を持つのか。さらに在宅医療に伴い、「訪問薬局」も必要であるが、その理由とは何か。本章ではそのことを述べている。

第3章「医療“現場”の人間模様」

在宅医療の概要・求められることはわかったのだが、実際の「現場」はどのようなものなのか。それが本章にて取り上げている。医療「現場」の生々しい声はもちろんのこと、医師・看護師のリアルな「声」が綴られている。

病院はもちろん事、医療も多様化している。在宅にしてもオンラインにしても、その変化に対応できるかどうかは医療関係者次第と言える。本書は薬剤師・薬局向けに書かれているのだが、その方々が定義や現場の声を見て、どのようにすべきか、その考える参考になっているが、それ以外の方々でも参考になることも多い。