私事だがあまりホテルに行ったことが無い。もっとも旅行もここ最近行っていないことも理由であるが。
私事はさておき、本書の舞台は誰もがうらやむ超高級ホテルである。しかしそこに訪れた宿泊客は一癖はあれ、普通の宿泊客であり、繋がりはないように見えた。しかしある事件を契機に、知られざる「関係」がだんだんと浮かび上がってくる。
ミステリー作品となるとホテルが舞台になることはけっこうある。ホテルの殺人事件、しかしあたかも自殺しているように見えて、実は他殺だった、というのもけっこうある。謎解きもけっこう他のミステリーのようなベタなように見えて、実は細かい部分に「意外」なトリックがある。もっとも本書の帯に「一気読み&二度読み必至!」と書いてある理由も窺える。
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下村 敦史 実業之日本社 2021年02月26日頃
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