シン・君主論 202X年、リーダーのための教科書

歴史的な古典がビジネスに通用する要素は沢山あり、それをもとにビジネス、人生にどう活用していくのか、あるいは名著に関しての「解釈」について取り上げている本は数多くある。そこで本書である。本書はマキャヴェッリの名著として知られる「君主論」リーダーマネジメントにどのようにして活用していくのかを説いている。

第1部「なぜ今、君主論か」

元々マキャヴェッリの「君主論」は君主制における国の王、「君主」としてのあり方、支配、さらには軍や日常に至るまでを説いている。国によっては実用書として重宝される所もあれば、カトリック教会などでは「禁書」に連ね、焼き捨てられた。その影響力は非常に強く「マキャヴェリズム」と言う言葉もつくられた。

さて現在のビジネスにおいてなぜ「君主論」が必要なのか、本章ではリーダーの役割やビジネスにおける「ルール」が変わったことを理由に挙げている。

第2部「君主論の教えに学ぶ」

では、「君主論」からどのように学ぶべきかを本章にて取り上げている。ビジネスにおける「君主」は社長などの経営者と思われがちだが、本書では社長を含めた「リーダー」がそれにあたる。ビジネスという名の舞台の中でどのようなリーダー像をもち、振る舞い絵を行っていけば良いのか、君主論の内容を引用しながら説いている。

古典的な名著にはビジネスに通用する内容も数多くあり、本書で取り上げている君主論も例外ではない。「君主」であるだけに経営者向けかと思いきや、ビジネスの前線に立つリーダーでも通用する所が多いことを本書にて示している。