ひとりが好きなあなたへ2

昨日の書評で「孤立」と「孤独」の違いを取り上げた。もっとも孤独にしてもネガティブな印象がある一方で、沈思黙考をはじめ、孤独でいることのメリットを取り上げる本はいくつかある。

本書もその一つである。ちなみに本書は11年前に出版された詩集の続編にあたり、独りでいるあなたへ送る詩集と写真を綴っている。

「ひとりが好き」という人はけっこういる。かくいう私も時として「ひとりでいたい」という思いが何度もあり、現に「ひとり」でいることの方が気が楽になってしまう。その一方で一抹の「寂しさ」も出てくる。

楽な気分と「寂しさ」、この2つの感情は自分自身の内面に向けられた「鏡」と言う言葉を思わずにいられない。その「鏡」を見た自分はどうなのか、詩集と写真を見ながら考えてしまう一冊であった。