GAFA部長が教える自分の強みを引き出す4分割ノート術 「最高の仕事領域」をみつけよう!

自分自身の「強み」はどこにあるのか。なかなか見つからないと考える人も多いことだろう。かくいう私も未だに見つけられず苦しんでいる状況にある。

そこで本書である。本書は「ノート術」であるが、仕事のノートと言うよりも、自分自身の「強み」を引き出し、その上で、何を行っていくべきかのビジョンを見いだすためのノート術である。

CHAPTER1「タイヤなくして、車は走らず―最強の武器は「自分の見える化」」

「自分自身を知る」ことは、仕事もとい人生の上で大切な要素である。しかしなかなかジョハリの窓のように、自身でわかるような「自分」があっても、相手にしかわからない「自分」もいる。さらには誰にもわからない「自分」もいる。それを見つけるというよりも、「見える化」を行うための「4分割ノート」である。自分自身がこれまで何をしてきたのか、そしてその上で持っている「自身」「強み」を見える化することによって自分自身の「武器」が見えてくる。

CHAPTER2「自分に向いている“最高の仕事領域(スイート・スポット)”の見つけ方」

次は仕事の部分に入ってくる。「好きな仕事」を考えることも一つかもしれない。しかしながら「好き」というよりも、自分自身が「最高」になれる仕事・領域を見つけることにフォーカスを当てている。

CHAPTER3「ゴールを考えずに、スタートするな!」

もっとも仕事においてもまずは「ゴール」を見つけなくては始まらない。何もゴールなくスタートすると、いったい何を目指しているのかわからなくなってしまう。それを避けるために、ゴールをどこに設定するか、そしてゴールまでの道のりをどのように選択するかも本章にて取り上げている。

CHAPTER4「仕事は「完璧主義」より「ほどほど主義」のほうが早くラクにゴールする」

完璧主義も良いかもしれない。しかし完璧主義になってしまう故のリスクもある。時間制限がある中で完璧に目指そうとして、タイムオーバーになってしまうことが挙げられる。それよりもある程度の所で行った後に、フィードバックをもらい、やり直しを続けることが大切である。

CHAPTER5「すぐパソコンに向かうな!「A3に手書き」せよ」

パソコンで文字を打つのも一つの手であるが、手書きになってくると、文字を打つよりもさらに考えが広がってくる。著者はその「手書き」として「A3」の紙を使うことを提示している。その上でどのようなものを手書きを行ったら良いのかを取り上げている。

CHAPTER6「コミュニケーションは、「何を話すか」より「どう伝えるか」で決まる」

コミュニケーションは話すと言うよりも「伝える」ことが大事である。しかも「何を」というよりも「どのように」といった要素が中心となり、自己開示が必要なのか、わからないことをどのように聞いたら良いのかなども求められる。本章の場合はどちらかというと社会人としての「基本的な考え方」ととらえて見ていくとよい。

ノートはあくまでツールである。しかし「ツール」であるが故に使い方によって自分自身の可能性を切り拓き、かつ自身をさらに強くさせることも可能になってくる。その「可能性」を本書が見出している。