2019年11月に逝去したSF小説の大家が残したショートショートのうち、本書は選りすぐりで50編収録している。
ちなみに収録されているショートショートの内容というと、SF作品と言うよりも日常的なものもあれば、日常的でありながらもナンセンスなタッチでつくられているもの。もっと言うとSFと、本当の意味で「多種多様」と言う言葉がよく似合う。
元々SF作品の大家であるが、それだけでなく、長編作品を生み出すための種のような作品もちらほらある。もっとも本書は50編だけだが、実際に著者自身がショートショートにて描いているのは何と3000編もあるという。選ばれなかった2950編が今後どのような所でお目にかかれるか、楽しみと言っても良いが、本書の50編だけでも眉村ワールドを楽しむことができる。
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