オーストリアの精神科医・心理学者であるアルフレッド・アドラーは個人心理学のひとつである「アドラー心理学」の創始者である。そのアドラーが提唱した「アドラー心理学」とは何か。そこには「勇気」や「人間関係」「自分自身」のことを映し出している。本書はビジネス教養としての「アドラー心理学」を紐解いている。
Chapter1「アドラー心理学の柱は「勇気」」
元々アルフレッド・アドラーは心理学を勉強しているとある程度知ることがあるのだが、そうでない人はなかなか知る機会がなかった。それを広く知らしめた本として「嫌われる勇気」がある。「嫌われる」ことも含めて「勇気」を持つためにはどうしたら良いか、人間関係や、雰囲気なども踏まえて伝授している。
Chapter2「自分のことをもっと知るために」
自分自身を「知る」ことは大切であるが、なかなか「知る」ことは難しい。では「知る」
ためにはどうしたら良いか。本章では他人から受ける印象、さらには自ら持っているタスクや、相手の捉え方などを「変える」所を取り上げている。
Chapter3「弱っている自分との向き合い方」
ずっと「強い」わけではない。時には弱くなることさえもある。その「弱っている」自分とどう向き合えば良いか。本章ではその方向性を示している。
Chapter4「人間関係で悩まないためのアドラー心理学」
「悩み」の中には「人間関係」も存在する。しかしながら人間関係は考えようによっては解決することができる。その考え方を本章にて伝授している。
「アドラー心理学」は今となっては数多くの本が上梓されている。もっとも「アドラー心理学」はどのような「心理学」なのか、という原点に立ち返るとなると、何か入門書が必要になってくる。本章は「実用書」というよりも「教養」の面で「アドラー心理学」とは何かを示している。
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岩井 俊憲 新星出版社 2022年08月10日頃
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