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蔵前

人種主義の歴史

昨今では「ダイバーシティ」といった、人種や境遇などの「多様性」が受け入れられている時代であるが、中にはまだ人種主義の考えを持つ人・団体も残っている。人種主義の団体としてはアメリカの「クー・クラックス・クラン」、オーストラリアの政党である「ワン・ネイション」などが挙げられる。 人種差別の温床としてある「人種主義」は国家、人などが作られたときから存在しているのだが、実際にどのような人種主義があり、歴史 […]

君の心を読ませて

よく近未来の作品の中にはAIやロボットが出てくる。本書もロボットではあるのだが、「人の心が読めるロボット」と特殊な感じがある。人の心が読めるだけで、ロボットであるが故に、感情がない。それだけ本書の帯と、本書の表紙にあるロボットの帯を見ると何かサイコパスのようでいてならない。 ある天才が開発した美少女AIロボットと、そのロボットに信奉する男女6人がシェアハウスで暮らすのだが、突如ロボットが暴走。サイ […]

ジーニアスファインダー 自分だけの才能の見つけ方

人にはそれぞれの「才能」がある。その才能を開花させるか、使わずじまいにするかはその人次第である。しかし「才能」とひとえに言っても、自分にはどのような才能があるのかを知っている人もなかなかいない。つくる事もあるのだが、これも難しい。 ではどのようにして「才能」を見つけ、活かすことができるのか、本書は2025年を生き抜くためにはどうしたら良いか、「天才性」と言う言葉をキーに取り上げている。 第1章「今 […]

プラチナ・ゴールド 警視庁刑事部SS捜査班

「警察小説」と言うと刑事の活躍が多く見受けられている。本書もまたそのような一冊であるのだが、女性刑事2人が事件捜査を行い、解決に導くというものである。 ある窃盗団を追って捜査を進めるのだが「通信障害」が発生してしまう。警察側のミスかと思いきや、実は犯人の陰謀だった。捜査の失敗を受けて左遷された女性刑事は後輩と新たなる捜査へと乗り出す。その「捜査」は通信障害を装った特殊犯罪であった。 「特殊犯罪」と […]

仕事が速い人は、「これ」しかやらない ラクして速く成果を出す「7つの原則」

仕事を行っていくと「速い人」もいれば「遅い人」もいる。もちろん考え方の他に、段取りの仕方などの所で個人差はどうしても出てくる。 では「速い人」がもっと速くするにはどうしたら良いか、逆に「遅い人」は速くするためにはどうしたら良いか、本書は劇的に上がるための自身の仕事はもちろんのこと、チームや思考に至るまでを網羅している。 第1章「仕事が速い人の「7つの原則」」 まずは「仕事が速い人」はどのような人か […]

コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―

私自身、ほぼ毎日と言ってもいいほどコンビニに立ち寄る。セブンイレブンやローソン、ファミリーマート、たまにであるがミニストップやデイリーヤマザキなどと言った所に立ち寄る。帰省する場合はかならずセイコーマートにも立ち寄る。 主に買い物を行うのだが、コンビニでしか、さらには特定のコンビニでしか買えないアイテムまであるため、どうしても足を運ぶ。しかもコンビニにはそれぞれの地域ならではの「特色」がある。その […]

三条実美-維新政権の「有徳の為政者」

先頃安倍晋三の国葬が営まれたのだが、国葬に関する物議もあった。もっとも安倍晋三が逝去に際し、大勲位菊花章頸飾と大勲位菊花大綬章の授与および「従一位」に叙することも決定した。 この「従一位」は日本における栄典の「位階」を表している。ちなみに「従一位」より下は「正二位」「従二位」「正三位」という順番となる。 では「従一位」の上はあるのかと言うと、「正一位」がある。しかしながら叙した人物は限られており、 […]

嘘かまことか

今ではそれ程精力的に作品は出していないのだが、著者はかつて「御宿かわせみ」「西遊記」をはじめ多くの小説を世に送り出した。またそれだけで無く「ありがとう」「肝っ玉かあさん」「女と味噌汁」などテレビドラマの脚本を手がけるなどの活躍を見せた。落語ファンであれば、林家彦六(八代目林家正蔵)が演じた新作落語「笠と赤い風車」も手がけた。 その著者は昨年「卒寿」を迎えた。本書の表紙を見てみると「矍鑠(かくしゃく […]

「学びほぐし」が会社を再生する―企業とファンドの組織変革物語

「学びほぐし」と言う言葉は初めて聞く。企業にしても人にしても「学ぶ」ことによって成長するのだが、「学びほぐし」と言う言葉はなぜ必要なのか。そもそも根本的には「学びほぐし」は横文字で「アンラーニング」を表しており、四字熟語で言うと「学習棄却」とも表す。 では学びを「捨てる」べきかと言うと、その通りであるのだが、ただ漫然と「捨てる」のではない。学び続けることによって価値観や知識は醸成されるのだが、それ […]

行った気になる世界遺産

いきなり本書を否定するようで申し訳ないのだが、名所などは実際に行かないとわからない感覚がある。もちろん行った先の所について書かれている本は何冊もあり、なおかつインターネットを開いてみると、紀行文や感想、さらには名所の紹介など細々と書かれている。そのためか、本書のように「行った気になる」ことは容易にできる。 しかしながら昨今はコロナ禍であり、状況は緩和されているとはいえ、まだまだ旅行へ行くにはハード […]