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蔵前

エレガントな象―続々葭の髄から

「昔の「古き良き日本語」を見ている様な気がした」 本書を読んだ直接的な感想である。著者は大正9年に生まれ、大東亜戦争を経験。その後志賀直哉に師事して作家としてデビューした。主に大東亜戦争などの戦記物が多いことで知られている。 本書は阿川氏のユーモアあふれるエッセイである。ちなみにこのタイトルは同じ作家の檀ふみ氏の事を言っている。「エレガント」と「エレファント」を捩っている所がなかなか面白い。 最近 […]

満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか

1985年に男女雇用機会均等法が作られ女性の社会進出が始まってもう26年の歳月が流れようとしている。ヨーロッパに後れを取られているとはいえ、女性の社会進出は著しくあり、女性の上司や女社長といったことも珍しくなくなってきた。「バリキャリ」という言葉も出ているほどである。 そのことも一因としてあげられるが、晩婚化や少子化も起こっている。40代、つまり「アラフォー世代」での結婚や出産も増加している中、女 […]

冒険としての社会科学

当ブログは主に書評を行っているが、いくつかカテゴリーに分けての書評も行っている、ブログの左にあるカテゴリーを見ていただければ幸いだが、主に「人文」「社会科学」「理数系」「文芸・評論」「ビジネス」と分けている。私の読書傾向からこの5種類に分類しているが、私の所の「社会科学」は主に「社会問題」「政治」と言った本に分類している。前身の「蔵前トラック」でもそれらの類はずっと書評し続けているのでなじみ深いと […]

タイガーマスク運動、どう思う?

ブログネタ: タイガーマスク運動、どう思う? 昨年末から、今年始めにかけて「伊達直人」という名前で各地の施設にランドセルなどを送るという出来事がありました。正直、「タイガーマスク」と言われると、実在する「初代タイガーマスク」、本名佐山聡氏がやっているのかと思ってしまいました。。 ちなみに佐山氏はこの出来事が起こる以前から慈善活動を積極的に進めており、プロレスを通じて社会を活性化するという信念の下で […]

榊原式シンプル思考力

情報があたかも濁流のように氾濫し、かつ複雑化している時代からでこそ「シンプル」に考える力が必要であるという。 しかし「シンプル」に、とは言っても単細胞のように考えろと言うのではなく、時には論理的に、時には水平的に「わかりやすく」かみ砕いていく事が重要である。そのことによって複雑に物事が絡んでいた物も解きほぐしていくことによって「シンプル」な答えを見いだしていくことができる。 本書は「ミスター円」と […]

ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ

先日「ツイッターノミクス」について書いたとき「ウィキノミクス」の続編の位置づけといえる、と書いたことを覚えている。「ツイッターノミクス」がでる前に「ウィキノミクス」によるウェブ革命とはいったい何なのかについて、私はこれまで知らないでいた。当然「ウィキノミクス」は読んだことはなかった。 「ツイッターノミクス」が出る遙か前に「ウィキノミクス」が旋風を巻き起こした。その現象とはいったい何なのか、そしてそ […]

ぐっとくる?

私たちの世代は「嫌消費世代」と呼ばれているが、少し角度を変えて考えてみると、消費志向が厳しく高くなっている何よりの証拠といっても過言ではない。 「モノを大量に、かつ安価に作れば売れる」という考え方が変わり、高価でも自らの主観で「ぐっとくる」ものが売れている。 本書はその「ぐっとくる」ような商品、サービスがなぜ「選ばれる」のか、「法則」という形にして表している。 1章「日本人が出した答え」 日本人の […]

上司取扱説明書―MBA流ボスマネの極意

著者の藤野様より献本御礼。 私たちが新人の頃から必ずといっても言いほど「上司」がいる。自分の一存で決められず、人事、もしくは上司の一存によって決まることが多い。そうなってくると誰が上司になるかもわからない。「上司を取り替えてくれ!」というようなことだって珍しくない。 本書は上司に対して不満を持っている人たちに対してどのようなことをしたらよいのか、というのを教えてくれる一冊である。 1章「なんでこの […]

ラスト・ファンタジー

「TEAM NACS」を始め多くの芸能人が所属をしている「CREATIVE OFFICE CUE」である傍ら、「水曜どうでしょう」で「ミスター」として活躍し、映画監督や放送作家などを行っている鈴井貴之の小説デビュー作と言える一冊である。 巻頭と巻末には故郷である北海道赤平市を背景に、自らのエッセイも綴っている。ミスターと言えば「水曜どうでしょう」もさることながら北海道のバラエティ番組界では大きな旋 […]

入浴剤、入れる派? 入れない派?

ブログネタ: 入浴剤、入れる派? 入れない派? 春の陽気が近づいていても、まだまだ寒さが残っている季節です。 今回のネタは「入浴剤、入れる派? 入れない派?」というもの。 私はかならず入れますね。 ちなみに実家、及び大学の下宿には風呂場はなく、銭湯に行くしかありませんでした。そのため「入浴剤を入れると気持ち良いのか」など入浴剤に対する憧れはいっそう強くなりました。 とはいえ湯船につかる時がそれほど […]