蔵前

書評

「裏声」のエロス

中学・高校と部活動は吹奏楽部だったが、練習の一つとして「ソルフェージュ」というのがある。簡単にいえば表現を磨くために合唱練習を行うというのである。そのことから「裏声」というのに関してはある程度は知っている。 しかし本書のタイトルを見ると意味...
書評

おたくの起源

皆さんは「おたく」ということばをどう受け止めるだろうか。ごく固まってしまったもので言うと「デブでメガネかけていて、それでいて美少女系のアニメや漫画が好き」というイメージであろう。ではこの「おたく」という言葉、イメージはどのようにしてできたの...
国際政治

新しいアナキズムの系譜学

「アナキズム」というのは一体何なのか調べてみると、 「国家を廃絶し、自由な個人から構成される、相互扶助を基調とする小さな地域共同社会または中間的集団の確立を主張する思想」(Wikipediaより抜粋) いわゆる「完全自由主義」や「無政府主義...
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仕事術

できる人の口ぐせ

仕事のできる人というのは口癖から違うというのはなかなか信じ難いことであるが、その人の口調や口癖、話し方だけで性格がわかるとするならば口癖もできる様相の一つなのかなと思ってしまう。もっと言うと口癖一つで相手の受け止め方が違うとなるとできる・で...
宗教

日本人の愛した色

色というのは不思議なものである。動物が生活をしていく上で最も扱いやすく、最も喩えられやすい。 本書のタイトルは「日本人の愛した色」であるが、もともと日本の文化は「視覚」によって築かれた文化であるだけに「色」というのは非常に重要なウェイトを占...
日々徒然

クイズ番組

書評をやっているがてら動画サイトを閲覧してまわることが多い蔵前です。今日はちょっと書評はやめておいて、雑感について書こうと思います。東京に来てからはほとんどTVを見ない私なので今やっているTV番組についてはあまりよくわかりません。本があるか...
哲学

回復力~失敗からの復活

「失敗学」で有名な畑村洋太郎氏の一冊である。失敗の後にはどのようにして立ち直り、回復していけばいいのかという観点からして、これぞ「失敗学」という真髄を見せてくれる一冊である。 第1章「人は誰でもうつになる」 いまや日本の社会は「ストレス社会...
国内

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか

当ブログ、及び前身の「蔵前トラック」では何度も取り上げた「光市母子殺害事件」。昨年の4月22日に差し戻し審にて被告の元少年に死刑判決が下った。さらに懲戒請求煽動訴訟は和解はされながらも付帯控訴をしており、現在も係争中であるが一応ほとぼりが冷...
医学

記憶と情動の脳科学

記憶というのは動物に備わっている力の一つであるが、それは一体どのようにして覚え、忘れると言った取捨選択ができるのかというのは脳科学の分野でもまだまだ解明されていないところが多く、まだまだ不思議と言われるところがある。本書は脳科学の分野から「...
哲学

感じる道徳―感情の現象学的倫理学

道徳というのは授業で「覚える」、「考える」のではなく、感性によって「感じる」ことにスポットを当てているのが本書の狙いである。タイトルからしてインパクトがあるのだが、感情における「道徳」や「倫理」を考察するというのが斬新で面白い。そもそも「道...
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