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シリーズ企画

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第七日「リブ活動と「44年目の輪廻」」

(6日目に戻る) 1965年から続いた一連の「1968」であるが、最終日は大学紛争や連合赤軍の諸事件の裏で起こった「リブ」と呼ばれる活動とこの「1968」の総括をつづることとする。 <リブ活動> 主に女性活動家についての活動を取り上げている。直接的な意味の「リブ」は「解放」であるが、ここで言う「リブ」は「ウーマン・リブ」とよばれる「女性解放運動」も含まれている。 ウーマン・リブとして最初に行われた […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第六日「ベ平連と日本赤軍、そして七十年安保」

(5日目に戻る) 時は1970年になろうとしていた。 昨日は1968年から1970年になるまでのこと、とりわけ内ゲバの始まりと騒乱について論じたが、ここでは1970年になり、その「内ゲバ」が激化した1970年代、そしてその「全共闘」の一部が暴走し、日本全体で「脅威」と化した変遷について綴っている。 <七十年安保とパラダイムシフト> 1日目に「六十年安保」について述べてきたが、ここでは「七十年安保」 […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第五日「高校闘争と新宿事件」

(4日目に戻る) 「学生闘争」は「大学」ばかりにスポットを当てているが、大学へ進む前段階に当たる「高校」でも同様の「闘争」が行われていた。しかしニュースではあまり報じられておらず、本書と出会うまでは私でさえも知らなかった。 この5日目では「高校闘争」と「新宿事件」についてを述べる。 <高校闘争> 大学が授業料値上げや待遇改善が大きな理由に挙げられ、それが各「セクト」に分かれ、そして「全共闘」として […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第四日「大学闘争② 日大・東大、そして本書に載っていなかった大学闘争」

(3日目に戻る) 昨日に引き続いて「学生闘争」について詳しく述べるが、その「学生闘争」の中でも最も有名な「日大闘争」と「東大闘争」を中心に綴っていく。 その後には本書では記載されていない大学紛争をいくつか取り上げることとする。 <日大闘争> 今でこそ日本最大のマンモス大学として知られており、学生全体で2012年現在68,675人(学部のみ5月1日現在)もいたのだが、1955年は約3万人だった。とこ […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第三日「大学闘争① 慶大・早大・横浜国大・中大」

(2日目に戻る) 現在呼ばれている「学生闘争」は1965年1月に起こった、慶應義塾大学の闘争から始まる。 本書では紹介されていないが、同年9月の高崎経済大学で起こった闘争は後に「圧殺の森」でも取り上げられた。 その「学生闘争」の呼称であるが、闘争の中心が大学であることから「大学紛争」と表記していることが多い。しかし、この表記も大学教授や大学関係者をはじめとした学生闘争に批判的な人物がよく使われる呼 […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第二日「セクトと政局」

(1日目に戻る) 若者の不満が一気に爆発した1968年 2日目は「セクトと政局」と題して、前半は学生闘争や安保闘争の中で闘争を起こした分派(セクト)を分析し、後半にはその裏で起こった政治闘争についてを紹介しながら、大学闘争までの架け橋を綴る。 <そもそも「セクト」とは?> そもそもセクトとは何かというと、本来は「分派」や「宗派」という意味であるが、本書、及び1960年代には新左翼が数多くの分派に分 […]

シリーズ「1968年を知らない人の『1968』」~第一日「『1968』前夜」

―あれから44年 私は当然生まれていなかった。 激動の時代と呼ばれる中でそれを知らない私たちはどのように映るのだろうか。1968年を見て、あることを思い出した。 「44年目の輪廻」 大規模デモ然り、政府の無策と増税然り、そしてサッカー然り、そして学府の無策しかり・・・。 4年前に還暦を迎えた世代を中心に「団塊の世代」と呼ばれるが、別名「全共闘世代」や「革命世代」など呼ばれ、そしてそれが日本経済を動 […]