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技術

フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み

「フューチャーセンター」という言葉はあまり聞き慣れない。簡単にいえば「対話」を通じて「未来」を描く、あるいは変えていくきっかけを作る「場」を表している。詳しい話は第1章で書くこととするが、この「フューチャーセンター」はこれからの日本にとって必要な「場」となると著者も「フューチャーセンター」の創設者も主張している。本書はめくるめく「フューチャーセンター」とは何か、そしてその「場」から何を生み出し、生 […]

山手線誕生―半世紀かけて環状線をつなげた東京の鉄道史

「上野の後に池袋 走る電車は内回り 私は近頃外回り…」 「綴方狂室の痴楽」で知られる四代目柳亭痴楽のトレードマークと言われる「恋の山手線」である。後に小林旭が同名のタイトルで大ヒットしたという。 その山手線であるが、品川~田町間で新駅がつくられるというニュースがあった。その意味で今山手線がアツいとも言える。 東京をはじめ首都圏にすんでいる人にとって馴染み深い山手線だが、そもそもそれが誕生した歴史は […]

鉄道と国家─「我田引鉄」の近現代史

鉄道は明治5年に新橋~横浜間に初めて敷設されて以来ずっと交通インフラとして欠かせないものとなった。しかし私は大学に入学する前までは全くと言っても縁遠い者であった。大学時代も小樽・札幌間くらいしか行かなかった。電車が重要な交通手段として認識できたのは東京に初めて訪れてからのことである。 私事はさておき、本書は鉄道と国家の関係について述べられているが、1985年に民営化された前後とそして現在の新幹線技 […]

ゴジラ音楽と緊急地震速報 ~あの警報チャイムに込められた福祉工学のメッセージ~

昨年の3月11日より幾度となくTVで「チャラン・チャラン」と緊急地震速報が流れたところも多かった。 普段TVを見ない私にとっては携帯電話からサイレンのような音でやってくる緊急地震速報をその音を聞いただけで怯えてしまうほど聞いたことがある。 本書はその「チャラン・チャラン」となる緊急地震速報のメカニズムとゴジラ音楽の関連性について考察を行っている。なお監修者である東京大学教授の伊福部達氏は叔父にゴジ […]

自転車会議! なぜ、各界のトップランナーは自転車を選ぶのか

最近「自転車」がブームとなっている。運動もできるだけではなく、交通手段として費用がかからないと言うのが大きい。先々週の東日本大震災が起こった時には首都圏の自転車店では自転車の購買が殺到し、即納できないという声もあったのだという。翌週になると自転車の在庫も少なくなっている自転車店も見かけるほどにまでなってしまった。 本書は自転車の魅力と文化の発展について自転車についてゆかりのある人物が議論をした一冊 […]

そうか、こうやって木の家を建てるのか。 「200年住宅」と工務店選びの知恵

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 いつ頃だったか、家庭を持って一軒家を買い、仕事と家族を両立すると言うような家族像があたかも固定観念のように広がった。 最近になっては晩婚化や核家族化によってアパートやマンションなどの需要が増えており、一戸建てへの需要が右肩下がりなのではないかと思ってしまう。確かに不況に陥っている今日では45年ぶりの低水準であったが、住宅ローンの減税やエコなどにより一戸建てへ […]

iPadバカ タブレットにとり憑かれた男の究極の活用術

著者はiPadが日本で発売されたと同時に2台購入している。一つはWi-Fi版、もう一つはWi-Fi+3G版である。時には仕事に、プライベートに、そして家族団らんの時にいろいろとiPadを使っており、まさに「iPad」にとりつかれたといってもいいほど過言ではない。本書はiPadにとりつかれた著者が800種類以上ものアプリを駆使して仕事、プライベート、それぞれの使い方について伝授をした一冊である。 第 […]

不可能は、可能になる

もしもあなたが「一生、車椅子」という宣告を受けたらどう反応するのか。私だと目の前が真っ暗になる。散歩も車椅子でなければ行けないし、バリアフリーが進んでいるとはいえ、電車や車などの移動でも一苦労がある。そしてなんといっても、形は違えど職場に復帰できるかどうかわからない。 本書の著者は14歳の時に脊髄にウィルスが入り、「一生、車椅子」の宣告を受けた。絶望に打ちひしがれていたが、そこからロボット研究への […]

究極のテレビを創れ! ~感動に挑む絵づくり職人たち

技術評論社 傳様より献本御礼 テレビの歴史は長く1911年、帝政ロシアの科学者、ボリス・ロージングによってブラウン管を使った通信技術、すなわちテレビシステムの特許を取り、初めて送信実験を公開した。そういえば地デジ完全移行が2011年7月24日である。公の場でTV電波の送受信が行われてからちょうど100年となる年に完全移行という因果があるとは、と驚きを隠せない。 1世紀にわたる間、TVは多くの進化を […]

F1マシンの秘密

2008年シーズンが終わって約5か月経つ(最終戦は特にすごかった…)。そうこうしているうちにもう来週には2009年開幕戦、オーストラリアGPが行われる。 今年のチャンピオン争いはおそらくフェラーリのライコネンを筆頭に争われることであろう。 さて、開幕戦を心待ちにする前にまずF1のことについてちょっと知るべきことがあるとして本書を手に取った。 本書はF1マシンの秘密について図解形式で説明されているも […]