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経営・マーケティング

会社を支配するのは誰か―日本の企業統治

「企業統治」はカタカナに直すと「コーポレートガバナンス」という。それは何なのかというと、 「会社の不正行為を防止、あるいは適正な事業活動の維持・確保を実現すること。具体的には取締役など業務執行機関に対するチェック-システムとの関連で問題とされる。」(「大辞林 第三版」より) とある。では誰がそれを防止・チェックを行うのかというと、企業内の監査役、さらには外部では公認会計士、さらには株式会社だと株主 […]

進化する企業のしくみ

企業は日々刻々と進化、ないしは変化をする。それはだれにも止めることができず、なおかつそれに乗らなければ淘汰されてしまう。その「進化」について本書では、「進化の仕組み」と題して、異業種やWebなどに着目して取り上げている。 第一章「進化しない企業は生き残れない~異業種格闘技競争の時代がやってきた」 これまでは同業種の中で競争を図ってきたのだが、業界内にて飽和状態にある所では、成長に限界を生じてきてし […]

阪急 英国フェアの舞台裏

百貨店では色々なフェア(催事)が行われている。中には百貨店単位で「そこならでは」のフェアも開催される。 本書は大阪市中心部にある「阪急百貨店 阪急うめだ本店」のフェアとして「阪急英国フェア」を取りあげている。 第1章「英国フェアの10年 プレイバック」 「阪急英国フェア」は、 「この阪急うめだ本店の顔ともいえるイベントが、1970年に「英国伝統王室展」として始まり、2013年で46回目となる「英国 […]

凡人起業―「カリスマ経営者」は見習うな!

10数年前の「起業ブーム」とまではいかないものの、フリーランスになったり、独立開業をしたり、あるいは会社を興したりする人は後を絶たない。それだけ起業に対する門戸が広くなってきている証拠である。 しかしいざ起業をするとなると尻込みをしてしまう人も少なくない。理由は様々であるが、カリスマ経営者を見て「この経営者にはなれない」と考えてしまうためである。私自身、起業をされている方を何人もお会いしたことがあ […]

12人の優しい「書店人」

「出版不況」や「書店不況」と呼ばれて久しいが、実際にほぼ毎日の様に書店に行っている私から見てみると、小さな書店でも独自の方法で生き残っている所もあれば、打つ手がなくなってしまい、潰れてしまったところもあると言うのが現状としてある。本全体の売上高が右肩下がりと言われているその一方で、新刊は1日200冊以上にも及び、さらに著者・作家になりたい方々も後を絶たない。 そんな中で書店はどうあるべきか、本書は […]

通販―「不況知らず」の業界研究

今年の1月16日にテレビ通販の旗手と言われたジャパネットたかた社長の高田明氏が社長をはじめとした全役職を退任し、後任として明氏の長男である旭人氏が社長になった。このニュースは通販業界に関わらず、日本中で話題をさらっていったのだが、そこで「通販業界」の歴史について紐解いていきたいと思い、本書を手に取った。 第1章「始まりは西部劇の世界―通販の起源」 通販の起源はアメリカではまさに「西部劇」と呼ばれた […]

本は死なない~Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

私自身、読書をしたり、書評をしたりする仕事なので、ほんとは密接にかかわっているといっても過言ではない。そのため本書のように本の歴史と、電子書籍について、そして出版業界をはじめとした本の「これから」について知りたいと思って、本書を手に取った。本書は今となってはメジャーとなっているAmazonの電子書籍であるkindleの開発者が読書はどのようにして変わるのかを示している。なお、本書は全部で21もの章 […]

トイレ掃除の経営学―Strategy as Practiceアプローチからの研究

本書は経営に関する論文であるのだが、なんといってもタイトルからユニークである。なんと言ってもアプローチが「トイレ掃除」だからである。私自身トイレに限らず掃除が大好きで、仕事で煮詰まったとき、イライラしたときには必ずと言っても良いほど掃除をする。なぜ掃除が大好きなのかというと、高校時代、部活で掃除を教えられた事が挙げられる(吹奏楽部だったが)。 しかし経営として「トイレ掃除」はどのような効果があるの […]

新時代の企業防災―3.11の教訓に学ぶ地震対策

2011年の震災から4年を迎えようとしている。もっと遡ると、阪神・淡路大震災からちょうど20年の節目を迎えた。その時に企業における「防災」は2つの震災を教訓にして企業は地震をはじめとした災害にどう向き合えば良いのか、永遠の課題ではあるものの、緊急度は日に日に増していると言える。そのような状況の中で企業における防災はどうすべきか、本書は東日本大震災を教訓に提示している。 第1章「そのとき企業に何が起 […]

なぜ、町の不動産屋はつぶれないのか

私の家の近くにはいろいろな不動産屋がある。自分自身は今のところ「土地」に興味はなく、不動産屋のお世話になることはないのだが、本書のタイトルを見て、確かに不動産屋が倒産したという話を聞いたことがない。どうしてなのだろうと思って、本書を手に取った。本書は不動産屋のカラクリと不動産投資について取り上げられている。 第1章「不動産で儲ける2つの道」 日本人は土地が好きであると著者は考えている。その理由の一 […]