CATEGORY

哲学

プラトンとの哲学――対話篇をよむ

ソクラテスの弟子であり、アリストテレスの師匠であったプラトン。彼の哲学は「イデア」を中心とした哲学を提唱しただけでなく、師であるソクラテスの哲学を後世に語り継ぐといった役割も担っていた。そのプラトンの哲学は対話を通じてどのような哲学なのかを明かしているのが本書である。 第1章「生の逆転―『ゴルギアス』」 「ゴルギアス」はプラトン初期の「対話篇」であり、弁論術のあり方や現実政治の惨状を取り上げている […]

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

人に限らずとも動物にしても植物にしてもいずれ死ぬときが来る。それは生き物の特性によって大小あるのだが、必ず死を迎えることとなる。もしあなたが死を迎える前にどのように生きるのかは非常に重要な命題であるのだが、そもそもどう生きるのか、仕事や人生、人間関係についてを議論している。 第一章「「人生」にまつわること」 人生は1度きりである。だからでこそ悔いのない人生を送る必要がある。だからといって妥協を許さ […]

対話する社会へ

「対話」は人間に限らず、動物の中でも大切なことである。いわゆる「コミュニケーション」であるのだが、その方法は口頭で話すだけでなく、手紙や、インターネットのチャットやメールなど様々な方法を用いて行われる。しかしながらその対話は関係を円滑にして行く上で非常に重要な要素であるのだが、そもそもそういったことが少なくなっているのだという。その現状と対話の重要性を本書で持って取り上げている。 第1章「思い出の […]

母への100の質問状

もしも当ブログを読んでいる人の中に子どもを抱える母親であれば是非読んだ方が良い一冊が本書である。 その理由として本書はフジテレビのドラマ・映画を数多く手がけたプロデューサーが実母に文通でもって質問を送り、答えている。その中にはとても言いにくいような質問、本当に家族であることを証明しているような質問が収録されている。 一つ一つ質問を見ると著者が何故活躍しているのか、その理由として母親の存在がある。そ […]

悲しみの乗り越え方

悲しみはどこにでも存在する。人の死もあれば、悲惨な災害や事件などが挙げられる。その中でも本書が出版された2011年には「東日本大震災」といった大きな「悲しみ」があった。そこから先の2016年にも「熊本地震」という悲しみがあり、歴史の中に大きな「悲しみ」が存在する。その悲しみをいかにして越えるべきか、その方法を伝授している。 第一章「“喪失の積み重ね”としての人生」 大切な人・ものを失うことは大きな […]

人類哲学序説

人類はどのような存在なのかそれをいかにして考察を行うことが「哲学」なのだが、その「哲学」は森羅万象、さらには時間など多岐にわたる。その中でも人のあり方を中心にしているのが「人類哲学」である。その人類哲学のイロハを紹介している。 第一章「なぜいま、人類哲学か」 人類とは何か、そして人間として生きるべき要素とは一体何か、西田幾多郎や鈴木大拙といった日本人哲学者の紹介しながら取り上げている。 第二章「デ […]

モラルの起源――実験社会科学からの問い

モラルと言うと、人間にしかないように思えるのだが、他にも動物にも動物なりの「モラル」があるという。そもそも「モラル」と言っても道徳的な観点で良く語られるのだが、もっとも「道徳」を英語に直すと「moral」とある。そのモラルはどうして生まれたのか、そしてどのようにして社会に浸透してったのか、「実験社会科学」と呼ばれる観点から紐解いている。 第1章「「適応」する心」 人間が生き残るために様々な「適応」 […]

異常とは何か

正常と異常の狭間とはどこにあるのかという所から考える必要がある。もっとも「正常」と「異常」の狭間自体が人それぞれであり、ある人が「正常」と考える一方で同じように見えて「異常」と感じる人もいる。もっとも「異常」についてどのようなことが「異常」なのか、本書は哲学的な観点よりも「精神医学的」な観点で考察を行っている。 第一章「異常と正常の倒置」 正常と異常はどのような差があるのか、もっとも「異常」と呼ば […]

辞書を編む

三浦しをんの「舟を編む」という小説がある。本屋大賞を受賞した作品であり、昨年の10月~12月にアニメ化された作品であるのだが、もっとも辞書の編纂を舞台にしており、辞書をいかにして作成していくのかがよくわかる一冊だが、実際に辞書編纂の現場はどうなのか、実際に「三省堂国語辞典」の編纂に携わった著者自身が明かしている。 第1章「編集方針」 辞書の編纂にはそれぞれの会社・辞書の「方針」がある。辞書を編纂す […]

もしニーチェが短歌を詠んだら

ニーチェといえば西洋の哲学史の中で最も有名な哲学者の一人であるのだが、そのニーチェは様々な思想や名言を生み出し、なおかつそれが後世の哲学者にも影響を与えた。もっとも昨今ではニーチェの明言が自己啓発書として様々なビジネスパーソンにも影響を与ええるようになった。そのニーチェがもしも短歌を詠んだならどうなるのか、ニーチェの思想とともに取り上げている。 第一章「世の中、及びよいこと、悪いことについて」 世 […]