CATEGORY

哲学

安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学

商品にしても、サービスにしても「安全」がどうしても大切な要素であるのだが、それだけでは「安心」はできない。なぜ安心ができないのか、そしてその安心ができないことによって実害を被ることになるのか、安心できない「理由」を取り上げいている。 第1章「「安全」だけでは足りない!」 安全だけでは足りない理由は「安心」が保証されないのである。しかしその安心は完全に満たすのは無理な話である。なぜかというと「安心」 […]

日本語とハングル

日本語は漢字・カタカナ・ひらがなと多彩に扱われ、なおかつ細やかな表現も使うことができる。その表現はハングルにはあるのかというと、それほどではないもののハングルの他にも漢字が使える点ではよく似ている。その日本語とハングルの違いとは何か、本書はハングルの視点から取り上げている。 第一章「ハングルから照らすアングル―いい按配の構図」 そもそも「ハングル」は文字であり、韓国語の「一つ」であるのだが、他にも […]

学びとは何か-<探究人>になるために

私自身「学び」をよくする。その学びの中でどのような記憶や知識、さらには考え方から行動、習慣に至るまで「学ぶ」ことをすることによって自分自身の気付きも増え、なおかつ学びたいことが増えていき、ドンドンと知りたくなる、そういった循環となる。本書はその学びの在り方について取り上げている。 第1章「記憶と知識」 「記憶力が良い」は褒め言葉なのかもしれないが、裏を返すと、嫌な記憶も残るため、かえって完全に記憶 […]

心理学とは何なのか - 人間を理解するために

心理学はビジネス書でもよく使われる。もっとも自己改革をするためには自分自身の内面を知り、変えていく必要がある。その変えていく中で心理学はどのようなものがあるのか、そして「心理」という名の世界はどのようなものか、本書は目くるめく心理学の世界を取り上げている。 第一章「心理学は何をしようとしているのか」 そもそも心理学はどのような学問なのか、そしてその学問のゴールはどこにあるのか、その中にある「発見」 […]

平和主義とは何か – 政治哲学で考える戦争と平和

平和を嫌う人はめったにいない。誰しも平和を尊いものと思っているのだが、「平和主義」となるとその本質は大きく変わってくる。そもそも平和主義となると戦力保持すら認めない論者もいれば、平和主義の思想だけで戦争は止められるというような論者までいるのだから人によっては「眉唾物」と思われても仕方がない。しかし「平和主義」とは一体どのようにして生まれ、変容していったのかを考えていくと 第一章「愛する人が襲われた […]

終の二択 ~定年からの取捨選択術~

「終(つい)」の時期はいつになるのかわからない。本書のタイトルには「定年からの~」と銘打っているのだが、定年以前でもいつ「終」を迎えるのかわからないからでこそ、本書は取捨選択をして置く必要がある。その二択を選ぶ際の取捨選択の方法を本書にて取り上げている。 第一章「「暮らし」の終の二択」 「暮らし」とひとえに言ってもその中でも家や老人ホーム、運転免許や旅行、お金、場所、保険といったことが挙げられる。 […]

現代思想の断層―「神なき時代」の模索

今から6年ほど前に「ニーチェの言葉」がベストセラーになったのだが、そのニーチェの言葉の中に「神は死んだ」という言葉がある。元々の西欧思想はキリスト・ユダヤの両宗教の基層としてあったのだが、このニーチェの一言で崩れ去ったと同時に現代における思想の根本が出来上がったと言っても過言ではない。その現代思想はどのようにして形成されていったのか、本書はマックス・ウェーバーをはじめとした哲学者・心理学者の思想を […]

ほんとうに70代は面白い

私は今31なので、70代になるとしたら、倍以上の人生を歩んでいかなければならない。もしかしたら、それまで生きているかどうかもわからないのだが、もしも自分が70代になったらということで読み進めてみようと思う。 本書は70代になってからの人生をどのように謳歌していけば良いかを取り上げているが、あくまで本書は女性に向けた本である。しかしながら男性にも通ずる部分があるため、今回取り上げることとした。 <聡 […]

プラグマティズム―限りなき探究

プラグマティズムとは、 「実用主義、道具主義、実際主義とも訳される考え方」(Wikipediaより) とある。理想と相対し、現実的な見方のようにも見える。しかし本当のところプラグマティズムとはどのように定義されているのか、そして今日までどのような論争が行われてきたのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一講義「ウィリアム・ジェイムズの不滅性」 ウィリアムズ・ジェイムズはアメリカの哲学者・心 […]

マシュマロ・テスト―成功する子・しない子

本書のタイトルを見るに、「マシュマロ」を使ってどのように食べるのかというテストと連想してしまったのだが、その実は「マシュマロを食べるかどうか」の行動によって人生で成功するかどうかの分別が決まるというテストである。いわゆる「先延ばしにできるか」「先に行うか」というような能力、「自制」の能力が備わっているかどうかが問われるテストを「マシュマロ・テスト」という。そのマシュマロ・テストはどのようなものなの […]