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哲学

「水」のように生きる

ダイヤモンド社様より献本御礼。 「明鏡止水」という四字熟語がある。調べてみると、 「邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。「明鏡」は一点の曇りもない鏡のこと。「止水」は止まって、静かにたたえている水のこと」(「goo辞書」より) とある。本書はそのことを形容しているかというと、そのような部分もあるのだが、完全にそのことを言っているわけではない。とはいえ本書のタイトルを見るにこの四字熟語がふと頭 […]

「表現の自由」入門

日本国憲法の第21条にて定められているものとして「表現の自由」がある。その自由はどのようにして担保するのか、そしてその表現の自由はどの範囲で保障されるか、そのことについて取り上げている。ちなみに本書は日本国憲法上での「表現の自由」ではなく、それが条文化された歴史も踏まえている。 第1章「表現の自由」 日本では冒頭にも書いたところで明文化されているが、アメリカでは「合衆国憲法」にて定められている。ほ […]

否常識のススメ

私自身「常識」が嫌いである。当然法律やモラルといった「常識」は守るべきなのだが、それ以外の「常識」はその人自身にあり、その人の考えを押し付けるような言葉のようにしか思えないからである。現に私の周囲にもそういう言う人は何人かおり、そういった人から距離を置くようなこともあった。 私事はここまでにしておき、本書は社会の成長から成熟を迎えるための「否常識」を説いているが、よくある「非常識」ではなく、「常識 […]

創造性とは何か

ビジネスの中でも「創造性」は必要な要素なのだが、本書はその「創造性」はどのようにしてできるのか、そしてその創造性と相対するのは何なのかを原理の面から説いている。そのため「創造性」と言ってもビジネス的な創造性を身につけるわけではなく、本書のタイトルにあるような「創造性」の本質を迫りたい方にとって適した一冊である。 一「創造的行為の本質―保守性と創造性という二つの原理の対立と循環」 「創造的行為」と言 […]

「学問」はこんなにおもしろい!―憲法・経済・商い・ウナギ

社会人には「教養」が必要だということはいろいろな本や雑誌で取り上げられており、私自身もその通りだと思うのだが、実際どのようにして教養を身につけたら良いのかわからない方も多いし、もっと言うと教養を身につけるのは難しいのではと考えている人もいるように思えてならない。本書はそういった方々、特に後者のことを思っている方々のために教養を身につけること、そして教養そのものの面白さについて各先生の観点・学問から […]

つらい時は「やってらんな~い」って叫べばいいのよ

あなたはいつ・どこで「つらい」と思ったことはあるのだろうか。私の場合は四六時中「つらい」ような場面に出会ったことがあり、実感として思ったことも幾度となくある。そのような時にこそ気合を入れて前に進むことにしているのだが、そういったことでさえもおっくうに思ってしまうこともある。しかし本書の著者はそういう時にこそ「やってらんな~い」と言う風に叫べばよいのだという。本書ではその理由とともに、恋愛・仕事・生 […]

大学で大人気の先生が語る〈失敗〉〈挑戦〉〈成長〉の自立学

人生の中には「失敗」や「挑戦」「成長」は当たり前にある。それが全くないような人生は単純に平坦な人生に終わってしまう。常に失敗や挑戦を繰り返しながら、日々成長を遂げるのが人生だが、人生には様々な出来事や考え方が存在する。その存在する、自分とは何か、そして自立するためにはどうしたら良いか、本書は九州大学にて、「様々なこと」をやっている助教が教えている。 第1章「命のコト、自分のコト」 人生においての「 […]

保健室の恋バナ+α

私自身中学・高校と部活などに青春を費やしたこともあり、恋愛についてあまり関心がなかった。もっとも大学以降も恋愛について興味がなかったので、全く恋愛に縁がない状態で現在に至っている状態にある。 私事はここまでにしておいて本書の話に移る。本書は中高生に向けて恋愛とは何か、保健室で長年恋愛相談を行ってきた経験から、思春期と恋愛についての悩みを解き明かしている。 1章「好きってなぁに?」 人を好きになると […]

自分のついた噓を真実だと思い込む人

「嘘」をつく人は必ずいる。もちろん状況によっては「嘘も方便」ということわざがあるように、嘘を使うことによって好転するようなこともあるのだが、たいていの場合嘘をついてしまうと、自分自身に殻ができ、それでいて「偽りの自分」を演じるようになる。しかもそれが厄介なものとして他人にもその嘘を伝え、相手を騙すようなこともある。 本書は2014年に起こった中から有名な小保方晴子や佐村河内守の事件を元に「嘘」を真 […]

トラウマを消す技術

人には何かしら「トラウマ」が存在する。ちなみに私はと言うと「トラウマだらけ」であるので、一概にどれがトラウマかということは言えない。この「トラウマ」というのが非常に厄介で、いったんそれが植えつけられると、最悪一生を通じて、それに苛まれてしまうことになる。 そこで本書である。本書はそのトラウマを消すにはどうしたら良いのかを伝授しつつ、なぜトラウマを消した方が良いのか、その理由についてを述べている。 […]