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哲学

モチべーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム

巷の書店にはモチベーションアップに関する本が立ち並んでいる。もちろんネットの記事でもモチベーションが上がる・上がらないといった記事も探すと簡単に出てくるほどである。仕事に限らずプライベートにしても、モチベーションの上げ下げといったものはどうしても重要なものと認識される。 ではそもそも「モチベーション」とはいったいどのようなものか、そしてそれが上がる・下がるにはどのような要因があるのか、本書は心理学 […]

喜ばれる人になりなさい 母が残してくれた、たった1つの大切なこと

親孝行したいときには親はなし 経済的に自立して親孝行を行おうとしても、親がいなくなってしまうと言うことも少なくない。もっとも親が生きているうちに感謝の言葉を伝える、あるいはご褒美をするなどの「孝行」をすることがいかに尊いかを定義した川柳でもある。 かくいう私もコロナ禍で2年以上帰省できず、親に会えていない。とはいえ不定期ながらメールを送ったり、電話をしたりして、近況は報告している。そのためある程度 […]

「非モテ」からはじめる男性学

今となっては「非モテ」はネットを始め、様々な場でも出てきており、よく言われるようにまでなった。ここ最近ではコロナ禍により、実際に出会う機会も少なくなり、男女問わず「非モテ」は増えていく一方と言える。 そこで本書である。本書は「非モテ」を男性学の観点で、どのように見ているのかを取り上げている。 第1章「「非モテ」とは何か」 今となってはよく出てくる「非モテ」。その言葉が生まれる以前には「喪女(もじょ […]

人はどう死ぬのか

よく教育の中で「デス・エデュケーション」というのを聞く。これは「死の準備教育」を表し、アメリカでは1960年代から取り入れられた教育手法である。日本でも1980年代に提唱され始めたのだが、「死」による教育を暗にタブー視したこともあってか、デス・エデュケーションはなかなか浸透しなかった。 もっとも本書もまたデス・エデュケーションの一つとしてどう「死ぬ」のかを取り上げている。 第一章「死の実際を見る、 […]

自考―あなたの人生を取り戻す、不可能を可能にする、日本人の最後の切り札

人間は考える葦である フランスの哲学者であり、数学者であるブレーズ・パスカルが残した言葉の一つである。パスカルはどちらかというと数学者として有名であるが、この言葉も収録している「パンセ」のように、哲学的な言葉や考察も残している。深く説明すると人間は森羅万象の中ではちっぽけな存在に過ぎないが、「考える」ことにより、その森羅万象を超えるだろうという意味を表す。 ところが誰にでもある「考える」こと、それ […]

「もう傷つきたくない」あなたが執着を手放して「幸せ」になる本

どのような状況であれば、傷つくことはどこにでもある。たとえそれが人と関わろうが、関わらなかろうが、である。もちろん傷つくことは誰でもイヤなことであり、タイトルにある通り「傷つきたくない」感情は誰にでもある。 「傷つきたくない」感情に苛まれてしまい、自分自身を傷つけてしまい、心的に滅入ってしまってはどうしようもない。そこで本書である。本書は「傷つきたくない」感情から解放されるために「執着」からいかに […]

サステイナブル・ライフ―自分も社会もすり減らない生き方

本書のタイトルにある「サスティナブル」は英語に変えると「Sustainability(持続可能性)」を意味している。ここ最近取り上げられているSDGsの「S」も「Sustainable(持続可能)」を頭文字を取っているため、わりとホットな英単語の一つと言える。 そもそも生きている中で持続できる事は当たり前のように見えるのだが、本書を読んでいくと、その「当たり前」と思っていた概念が一気に崩れた。著者 […]

AI時代の労働の哲学

「労働観」や「労働哲学」の変化は時代と共に変わってきている。特に新型コロナウイルス感染拡大により、労働のあり方は急速に変わっていった。それ以前にも在宅やリモートを含めた「テレワーク」の概念の誕生と拡大によること、さらには日本・海外に関しての労働的な事故・事件などもあったことで、変化をしている。日本ではできているかどうかは不明だが「働き方改革」が印象的である。 さらに働き方というと技術革新によるとこ […]

こころと身体の心理学

心と身体はバラバラのように見えて、実は一体となっていることが多い。なぜ「多い」と表現したのかというと、身体と心がバラバラになる人、あるいは身体とアイデンティティがバラバラになる人もまれにいるためである。 心理学というと見えないようでいて、実は身体にも関係してくるものもあるため、本書は心と身体の両方とで取り上げている。 第1章「人それぞれの身体感覚」 「心理学」というと色々な学問があり、特に「認知心 […]

ジャック・デリダとの交歓 パリの思索

ジャック・デリダは20世紀~21世紀にかけて活躍した現代哲学を代表する人物の一人である。フッサール現象学から出発し、ハイデガーの哲学を批判的に考察を行った人物としても有名である。 本書の著者は言語学・哲学者であるが、フランス留学を長らく行っており、その中で実際にジャック・デリダとの交流があった。その交流の中で著者自身が見てきたデリダの哲学とは何かを綴っている。 第1章「出会いから最初の発表まで」 […]