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哲学

最後の授業――心をみる人たちへ

最後の授業というとランディ・パウシュという方の人生にまつわる重要なことの授業を想像してしまうのだが、本書にて紹介される「最後の授業」は、精神分析の権威が教授を引退するまえの最後の講義の事を意味している。引退するにあたり、学生たちに何を伝えたかったのか、精神分析を研鑽を続けて何を残したのか、本書はその結晶が詰まっている。 Ⅰ.「最後の授業 テレビのための精神分析入門」 最後の授業は2010年1月18 […]

「損する生き方」のススメ

人間は欲深い生き物であるため、生き方にしても「得」を欲しがる、というより「損」するような生き方をしたくない。私もその一人であるが、本書ではあえて「自分らしく生きる」ために、あえて「損」をすることの大切さを説いている。 第1章「自分を縛る成功、自分を活かす成功」 人は誰しも「成功」したいというのだが、果たして双であろうか。そして「成功」という言葉は人それぞれだが、それは財を成すことか、それともなりた […]

上機嫌のすすめ

今、皆様の機嫌はいかがであろうか。 上機嫌の人もいれば、逆に自責・他責問わずの原因で不機嫌になっている人もいる。しかし機嫌一つで周りの雰囲気も変わることもあれば、自分自身のモチベーションにもつながるのだから「機嫌」は侮れない。そして上機嫌であればあるほど自分にとっても、周りにとっても良い影響をもたらす。本書は上機嫌の効力を著者自身の半生とともに語った一冊である。 第一章「上機嫌力をアップさせよう」 […]

賢者の言葉

ビックピクチャーズ 飯島様より献本御礼。 「言葉」の力は偉大である。明快な論理も理解まで持って行くことができるものの、一瞬で考えが変わるまでには至ることは少ない。しかしたった一つの名言や格言は、理屈は必要なくても理解することもあれば、その人の人生観などが一瞬で変わることができる。まさに「言葉」の威力を存分に引き出した珠玉のものである。 本書は時代の最先端を行く方々、それも人間としての「幸福」を増大 […]

哲学で解くニッポンの難問

日本の政治のみならず、社会全体で様々な「問題」を抱えている。「問題」によってはすぐに解決できるものもあれば、いつまでも解決の道筋のたたない、いわゆる「永遠の課題」といえるようなものもある。 本書はどちらかというと「後者」といえるようなものを「哲学」の観点から紐解いている。章立てを見てみると、根本的な話題が多く、むしろ「哲学」でなければ読み解くことができない問題ばかりである。ちなみに本書はお悩み相談 […]

幸福の秘密―失われた「幸せのものさし」を探して

イースト・プレス 石井様より献本御礼。 「悲しみの中に、幸せは潜んでいる。」 おそらく日本人の中に「幸せ」と感じることは、一昔前に比べて少なく感じてしまう。以前経済に関する本にて書いたのだが、モノが豊かになるに反比例して心の豊かさが少なくなっているように思えてならない。 本書はほんとうの「幸せ」を10をもとに探しながら綴っている。 1.「ずっと忘れられていた「幸せの秘密」」 アメリカでも日本と同じ […]

イライラや怒りをマネジメントしてツキと幸運を引き寄せる法

「怒り」というと、「悲しみ」と並んでネガティブな感情の代表格として挙げられる。そのネガティブな感情をぶちまけることによって相手にも伝染しやすく、周りがギスギスとしたものとなってしまう。 本書はその「怒り」の感情のメカニズム、「怒り」を抑えたり、利用したりする方法について紹介している。 1章「「怒り症候群」という現代病」 現代は「怒りやすい」と言われている時代だという。私が最近「怒り」を覚えたことを […]

感情の発達と障害―感情のコントロール―

人は動物の例外なく「感情」を宿している。その感情についてコントロールができる点では、感情の赴くままに動く他の動物とは一線を画している。 ではその感情の発達と感情にまつわる障害、そして感情のコントロールはどのように行われているのか、本書ではそれらのことについて考察を行っている。 第一章「感情の基本的発達」 感情は、人間にある「喜怒哀楽」など挙げられるように、根拠があるなしに関わらず出てくる「情」や「 […]

「苦しい」が「楽しい」に変わる本~「つらい」を科学的になくす7つの方法~

あさ出版 吉田様より献本御礼。 仕事のみならず、人生において「つらい」ことは誰にでもある。それを「つらい」ままにいしてしまうと「あきらめ」や「いらだち」など「負の感情」の連鎖となり得る。本書はストレスにもなる「つらい」感情を「楽しい」に変えさせるヒントを精神科医が科学的な実験に基づき、紹介している。 ちなみに著者はこれまで「Gmail仕事術」や「Facebook仕事術」などソーシャルネットワークを […]

実存と構造

二十世紀を代表する思想として「実存主義」と「構造主義」が挙げられる。 「実存主義」…人間の実存を哲学の中心におく思想的立場。あるいは本質存在(essentia)に対する現実存在(existentia)の優位を説く思想。 「構造主義」…現代思想から拡張されて、あらゆる現象に対して、その現象に潜在する構造を抽出し、その構造によって現象を理解し、場合によっては制御するための方法論を指す言葉。 (どちらも […]