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哲学

アイデンティティと暴力~運命は幻想である

本書の冒頭に「二一世紀は暴力に満ちている」とある。 強ち間違っていない。その背景として日本ではロシアが空爆機を日本一周して権力誇示させたり、中国や韓国では軍隊を用いて領土誇示をしている。 海外に目を向けてみると有名どころではイラク戦争もあれば、アメリカやイギリスで同時多発テロがあり、リビアやシリアでは軍による大量虐殺もある。欧米とイスラム国の対立も然り、である。 文明や宗教、さらには人種にまつわる […]

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「名言」という言葉は誰が作ったのだろうか。 「名言」は「格言」と同じ意味で、 「人間の生き方、真理、戒め、武術、相場、商売などの真髄について、簡潔な、言いやすく覚えやすい形にまとめた言葉や短い文章。」(wikipediaより) とある。私は名言を集めることが好きで、毎年使う手帳の上部には必ず心に残る名言を書き写している。それを続けてもう3年くらいになるのだが、毎回違う名言に出会うことを今でも楽しみ […]

金髪美女と結婚できた理由―出会いは無限大!

水野俊哉様より献本御礼。 もしもあなたが金髪女性と結婚したい願望があるのであれば、あなたはどのようなアクションを行うか? 金髪女性がいくような所に行くか、それとも英会話学校に行くか、はたまた直接外国へ行くか。方法には様々なものがある。 本書は実際に金髪美女と結婚に成功した方がいかにして結婚にまでたどり着くことができたのか、と言うのを自らのエピソードとともに示している。 ただし、決して女性にもてる本 […]

松岡修造の人生を強く生きる83の言葉

(株)オトバンク 上田様より献本御礼。 テニスを知らない人でも松岡修造の名前を知らない人は少ないだろう。テニスに限らず、様々な番組で熱い言葉を放つ、もしくは熱い仕草・行動とあまりにも有名である。「熱い」だけではなく、一言一言に魂が込められている印象がある。本書は松岡氏の珠玉の言葉を83個紹介している。 第1章「自分を応援してきた言葉」 松岡修造のキャリアの中で最も燦然と輝いているのは1995年のウ […]

アスペルガーですが、 妻で母で社長です。

(株)イー・プランニング 須賀様より献本御礼。 突然だが「アスペルガー症候群」はどのような症状か聞いたことがある人はいるだろうか。ちょっと調べてみたら、 「社会性・興味・コミュニケーションについて特異性が認められる広汎性発達障害である。各種の診断基準には明記されていないが、全IQが知的障害域でないことが多く「知的障害がない自閉症」として扱われることも多い。」(Wikipediaより) とある。発達 […]

普通のダンナはなぜ見つからない?

文藝春秋 様より献本御礼。 約1・2年前まで「婚活」や「恋活」という言葉がブームとなり、それが去った今でも残っている。「非婚化」「晩婚化」となった時に、出生率をはじめ結婚率も上げるための特効薬だとこぞってTVや新聞、雑誌などでも取り上げられるほどであった。しかし現実はそう甘くはなかった。女性と男性の価値観のかい離や高望みが浮き彫りになってしまうという皮肉な結果をもたらすこととなってしまったのである […]

母性のゆくえ―「よき母」はどう語られるか

「母性」は不思議なものである。「母性」というのはどこからきているのだろうか、「母性」の歴史は何なのか、これまでそれを考察した本を私は見たことがない。 「母性」「母親」「女性」これはどこからきて、そしてどこへ向かうのか、本書はフェミニズム、ジェンダー論でも第一人者として知られる学者の考察である。 第1部「現況証明書」 「あなたはどうして母親になるのか」 それが本章の大きな意味を持つ質問である。子供を […]

比べない生き方

著者はこれまで組織術やリーダーシップ、あるいは課長術といったものが多かったのだが、本書はそれらとは違い「生き方」を術を伝授した一冊である。ビジネススキルと言うよりもどちらかというと哲学や宗教、心理学と言ったところに傾いているように思える。そう考えると本書は「異色」の一冊と言える。 第1章「比べるから、人生は苦しくなる」 人間の心理、と言うより動物の心理として「比べる」という考えは、多かれ少なかれ必 […]

どんなときもくじけない27の言葉

(株)スタジオビビ 乙丸様より献本御礼。 東日本大震災が起こって約2ヶ月経ち、復興への歩みもすすみ始めた。地震が起こってからしばらくして世界中の方々からエールが送られた。その一言一言に日本に対する思いが込められていた。 震災により多くの命が失われ、生きる希望をも奪われた。 著者はこの震災を思い、これまで進めていった計画をすべて捨て、復興を願い本書を出版した。 「かつて「どん底」を味わってきた人生の […]

三人称の哲学 生の政治と非人称の思想

よく哲学の場では「私」や「あなた」など、一人称や二人称で人間のことについて考察を述べることが多い。しかし本書はそれとは違い「彼」や「彼女」と言った三人称でもって哲学を論じている。 なぜ「私」や「あなた」ではなく「彼」「彼女」のような「三人称」で論じられているのか。 その大きな要因として「二項対立」が取り上げられる。これは「知識だけあるバカになるな!」や「「分かりやすさ」の罠」でも取り上げられている […]